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パソコンの動作が遅い!Microsoft純正ソフトで安全にメモリを開放する方法

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メモリー

こんにちは!パソコンを新しく新調しようか検討中のといち@toichi_wbです。

皆さんはパソコンの動作がが遅くなることはありますか?

パソコンの使用できるリソースは限られているので、膨大なデータを扱ったり、大量のソフトを使用するとリソースが枯渇することがあります。

そんな時はメモリを開放するソフトを使用することで動作が快適になるケースがありますので、原因の調べ方とソフトの使用方法をご紹介します。

パソコンが重い?考えられる代表的な原因2つ

パソコンが遅くなる原因は何が考えられるでしょうか?最も代表的なのは以下の2つが考えられます。

  1. メモリーの空きが不足している
  2. CPUが特定のアプリケーションに占有されている

1は膨大なデータを扱ったり、大量のアプリケーションを使用した場合にメモリーに余裕がない状態です。

パソコンはメモリーにデータを保存してから処理をしますので、メモリーに余裕がないということはごちゃごちゃした狭い台所で料理をしているようなものです。

2はCPUが特定のアプリケーションに占有されてしまっている状態です。

コックさんがひとつの料理を作ることに集中してしまって、他のお客さんの料理が作れないような感じです。

それではそれぞれの原因の調べ方についてご説明します。

タスクマネージャーでリソースを確認

タスクマネージャーを使用するとCPUとメモリーの使用率を確認できます。

ちなみにタスクマネージャーはCtrl+Shift+Deleteを同時に押すと一発で起動することができます。

Windows10の場合、初期状態では簡易表示になってしまうので、「詳細」をクリックしましょう。

タスクマネージャー 簡易モード

「パフォーマンス」タブをクリックすると各リソースの使用状態を確認できます。

タスクマネージャー 詳細モード

CPUの使用率が100%担っている場合、何かのアプリケーションがCPUを占有してしまっている可能性があります。

その場合は「プロセス」タブを開いて、CPU列で並び替えるとCPUを消費しているアプリケーションを探すことができます。

タスクマネージャー プロセス

CPUが100%になっているプロセスがあったら終了しましょう。

メモリーに余裕がない場合は特定のアプリケーションが消費してしまっている場合と、大量の処理を行ったためにメモリーに余裕がなくなっている場合があります。

前者の場合はCPUが100%担っていた場合と同様に特定のアプリケーションを終了すれば解決されますが、後者の場合はメモリーをクリーンアップする必要があります。

パソコンを再起動すればメモリーが開放されますが、いちいち再起動するのはめんどうですね。

その場合はメモリー解放ソフトを使うと簡単にメモリーをクリーンアップすることができます。

Microsoft純正メモリー開放ソフト「empty.exe」

メモリー開放ソフトとは?

メモリー開放ソフトとはパソコンを再起動しなくても消費されてしまっているメモリーを実行するだけで開放してくれるソフトです。

フリーで色々なメモリー開放ソフトがありますが、うまくメモリーが開放されなかったり、不具合が発生する場合があります。

Windowsを使用しているのであればMicrosoftが公開している超軽量なメモリー開放ソフト「empty.exe」がおすすめです。

Microsoft純正ツール「Resource Kit Tools」

メモリ開放ソフト「empty.exe」はMicrosoftのサーバー管理用ツールの「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」に含まれています。

これはWindows ServerというサーバーOS用の管理ツールですが、ダウンロードすれば誰でも使用することができます。

「empty.exe」は実行するだけでメモリーが安全に開放される超優良なツールなのですが、定期的に実行する機能はありませんので、「タスク」というWindowsの機能を使って定期的に実行するように設定しましょう。

定期的に実行するようにしておけば手動で実行する必要はありません。

「empty.exe」の設定手順

「Resource Kit Tools」の導入

「Resource Kit Tools」の導入手順についてご説明します。

① Resource Kit Toolsのダウンロード

Microsoft Download Centerにアクセスし、「Download」をクリックします。

Microsoft Download Center

② Resource Kit Toolsのインストール

ダウンロードした「rktools.exe」を実行し、ウィザードに従ってインストールします。

Resource Kit Tools インストール

③ 「empty.exe」のコピー

インストールしたフォルダから「C:\Windows\System32」へ「empty.exe」をコピーします。

※Windows10(64bit)では初期設定で「C:\Program Files (x86)\Windows Resource Kits\Tools」へインストールされています。

empty.exe sytem32

自動的にメモリーを開放するタスクの設定手順

定期的に「empty.exe」でメモリー開放を実行するタスクを登録します。

① 「empty.exe」を実行するスクリプトを作成

以下の内容をメモ帳にコピーし、拡張子を「vbs」に変更して任意の場所に保存します。

Set emp = CreateObject("Wscript.Shell")
emp.run "cmd /c empty.exe *",vbhide

② タスクスケジューラを起動

スタートメニューから Windows管理ツール → タスクスケジューラ をクリックします。

タスクスケジューラ

③ タスクの作成

「タスクスケジューラ(ローカル)」を右クリックして「タスクの作成」を選択

タスクの作成

④ 「全般」タブ

タスクの作成が表示されたら、全般タブでタスク名を指定します。

タスクスケジューラ 全般

⑤ 「トリガー」タブ

「トリガー」タブではタスクが実行されるタイミングを指定します。

起動条件を登録するために「新規」ボタンをクリックします。

タスクスケジューラ トリガー

⑥ 新しいトリガーの登録

トリガーの登録でタスクの開始条件と繰り返し間隔を設定します。

タスクスケジューラ トリガー

⑦ 「操作」タブ

「操作」タブでは実行する操作を設定します。

操作内容を登録するために「新規」ボタンをクリックします。

タスクスケジューラ 操作

⑧ 新しい操作の登録

新しい操作で作成したスクリプトを指定します。

タスクスケジューラ 操作 登録

⑨ 設定完了

設定が完了したらOKボタンをクリックしてタスクの登録を完了します。

左部メニューからタスク スケジューラ ライブラリを開き、今回設定したタスクが登録されていれば設定完了です。

タスク スケジューラ ライブラリ

「empty.exe」実行

今回の設定では30分毎に自動で「empty.exe」が実行されます。

私の場合はメモリが3.2GB使用中の状態でしたが「empty.exe」を実行したところ、2.3GBまでメモリが開放されました。

empty.exe 実行

まとめ

Micorosoft純正のメモリ解放ツール「empty.exe」をご紹介しましたがいかがでしたでしたか。

シンプルで最軽量であるため定期的に実行するためにはタスクを登録する必要がありますが、Windows OSを作っているMicrosoftが作ったメモリー開放ツールであれば安心して使用できると思います。

一度設定するとメモリーにいつも余裕ができるのでぜひお試しください。


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