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Pythonで標準ライブラリのモジュールをインポートして使ってみよう

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photo credit: Seattle Municipal Archives City Light linemen, 1952 via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

一般ビジネスマン&初心者向けにPythonで簡単かつお仕事に役立つツールを作る方法についてお伝えしています。

以前、以下の記事でPythonの魅力の一つが、その豊富なライブラリにあるとお伝えしました。

非エンジニアのWindows派がPythonを始めるメリットをこれでもかと説明します
Pythonを学ぶことは、非エンジニアのプログラミング初心者、一般のビジネスマン、Windowsユーザーにとって有益です。今回はPythonとは何か?そしてそれを学ぶメリットについてお伝えしていきます。

既に11万以上も公開されているライブラリも魅力ですが

そもそも、標準で同梱されているライブラリの中にも

  • csv
  • json
  • HTML
  • ファイルやディレクトリ
  • 正規表現
  • 数学
  • 乱数
  • インターネットアクセス
  • データ圧縮
  • パフォーマンス計測

…など、それはもう豊富なラインナップが含まれています。

とお伝えしている通り、公式のPythonディストリビューションに含まれている標準ライブラリだけでも、アイデア次第でかなりいろいろなことができそう…

正直どこから手をつけるか迷っちゃうのですが、手始めに「ファイルやディレクトリ」を操作しながら、Pythonに慣れ親しんでいければと思います。

ほら、大量のフォルダを自動でドバっと作成したりとか、現在のファイルツリーを取得したりとか、そういうのができたら便利そうじゃないですか。

まず今回は、osモジュールとフォルダ操作を題材にして標準モジュールの使い方をお伝えします。

では、行ってみましょう!

モジュールとは何か

まず、モジュールとは何かその定義を明確にしておきましょう。

Pythonの公式ドキュメントの「6. モジュール (module)」には、以下のように定義されています。

モジュールは Python の定義や文が入ったファイルです。ファイル名はモジュール名に接尾語 .py がついたものになります。

なんだか難しそうな定義ですね。

ただ、冷静になってよーく見てみると

  • Pythonの定義や文が入っている
  • ファイル名は(*.py)

…ん?これってただのpyファイル…のようですね。

そうなんです、モジュールは一連の関数を備えたPythonのプログラムです。そして、他のPythonプログラムに埋め込んで使用ができます。

モジュールを組み込むと、そのモジュールに含まれる便利な関数を、作成しているプログラムで使えるようになるということです。

そして、公式Pythonのディストリビューションには標準ライブラリとして多数のモジュール群が付属しているということですね。

モジュールをインポートする

モジュールを利用するには、そのモジュールを読み込む必要があり、そのことをインポートと言います。

モジュールをインポートするには、以下のimport文を使います。

import モジュール名

読み込んだモジュールの関数は以下の形式で利用することができます。関数によっては括弧内に引数が一つ以上必要になります。

モジュール.関数()

osモジュールとos.getcwd関数で現在の作業ディレクトリを調べる

では、試しにOSつまりオペレーティングシステムとやり取りするための機能を備えているosモジュールと、それに含まれる現在の作業ディレクトリを調べるos.getcwd関数を使ってみましょう。

os.getcwd()

ちなみに「getcwd」は「get current working directory」の略ですね。

モジュールをインポートしない場合

あ、もしかしたら万が一でインポートせずとも使えるかも知れませんので、確認してみましょう。

IDLEのShellウィンドウで以下入力してみてください。ちなみに、osモジュールをインポートしてなくても補完は機能しますので、 Ctrl + Space を積極的に使ってみてくださいね。

>>> os.getcwd()

入力して Enter をしてみると…

はいダメです。

Pythonでosモジュールがないのでエラーになった

NameError: name ‘os’ is not defined

「’os’って名前は定義されてないんだけど」って怒られちゃいました。やっぱりインポートしないとダメですね。

osモジュールのインポートしてos.getcwd関数を使う

では、おとなしくosモジュールをインポートしてから、os.getcwd関数を使うこととしましょう。

以下一行ずつShellウィンドウで入力して Enter です。

>>> import os
>>> os.getcwd()

Pythonのos.getcwd()で作業フォルダを取得する

おお、無事にフォルダパスが表示されましたね。

Shellウィンドウでos.getcwd関数を使うと、Pythonがインストールされているフォルダが現在の作業ディレクトリになるようです。

スクリプトファイルで現在の作業ディレクトリを調べる

では、Shellウィンドウではなく、任意の場所に保存されたPythonファイルのスクリプトでos.getcwd関数を実行するとどうなるでしょうか。

現在の作業ディレクトリは、Pythonファイルが保存されている場所になるでしょうか。

では、Ctrl + N で新規ファイルをEditorウィンドウで開いて、ササっと以下プログラムを入力しましょう。

import os
print(os.getcwd())

書いたら、Ctrl + S でデスクトップの「mkdir」というフォルダに「getcwd.py」というファイル名で保存しました。そして F5 キーで実行です。

Pythonのos.getcwdで作業フォルダを取得する

ちゃんと、「getcwd.py」が作業フォルダになっているのが確認できました。

まとめ

Pythonで標準ライブラリのモジュールをインポートして使う方法についてお伝えしました。

今回はosモジュール作業フォルダを知るos.getcwd関数を使いました。

osモジュールには他にも便利な関数がたくさんありますし、標準ライブラリには他にも便利なモジュールが含まれています。Pythonの世界…広いですね。

さて、次回はosモジュールを使って、フォルダを作成する方法についてお伝えしていきます。

どうぞお楽しみに!


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