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【入門編】Windowsのコマンドプロンプトでディレクトリを移動する方法

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みなさん、こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

今回もバッチファイルのテクニックをお伝えしていきたいと思います。
前回はメッセージを表示させるためのechoコマンド、画面を一時停止するpauseコマンド、画面を一時停止するpauseコマンドをお伝えしました。

【超入門】10分でできるWindowsでのはじめてのバッチファイル作成
Windowsでのバッチファイル作成の入門編です。バッチファイルの基本であるechoコマンド、pauseコメンド、remコマンドについて解説します。

今回はディレクトリを移動するためのコメンドをお伝えしていきます。前回はテキストファイルにコマンドを書き込んでバッチファイルを作成しました。

今回はコマンドの理解を深めるために、黒い画面のコマンドプロンプトに、実際にコマンドを打ち込んでいきましょう。最初は少し怖いですが、PCが壊れたりすることはないので、安心してください。

コマンドプロンプトの起動方法

Widnwosのメニューから起動する方法です。「スタート」>「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>「コマンドプロンプト」とクリックして下さい。

すると以下のようにコマンドプロンプトが起動します。

今回はこのコマンドプロンプトに、以下のコマンドを実行ししていきます。ディレクトリを移動したり、ディレクトリのファイルを確認する方法を手を動かして学んでいきましょう。

  1. ファイル一覧を表示するdirコマンド
  2. ディレクトリを移動するcdコマンド
  3. ディレクトリ構造を表示するtreeコマンド

dirコマンドでディレクトリやファイル一覧を確認する

では、コマンドの具体的な解説をしていきます。

まずはdirコマンドです。dirコメンドはサブディレクトリやファイル一覧を表示するコマンドです。dirコマンドでは現在いるディレクトリの直下のファイル・サブディレクトリが一覧で表示されます。

書き方は

dir

です。

さっそくコマンドプロンプトでdirと入力して、enterキーを押してください。

dir

すると以下のような画面が表示されるかと思います。

「C:\Users\XXXXX」という表記はCドライブの「Users」ディレクトリの中の「XXXXX」ディテクトリにいるという意味になります。

実際に見てみると実感が湧くと思うので、スタートメニューから進んで「スタート」>「コンピューター」>「ローカルディスク」>「ユーザー」>「自分のユーザー名」とフォルダを辿ってみてください。コマンドプロンプトに表示されている名称と同じファイル・サブディレクトリが表示されているかと思います。

実は、コマンドプロンプトでやっている作業というのが普段、マウスやキーボードを使っている操作と同じことというを少し実感いただけたのではないでしょうか。

cdコマンドでディレクトリを移動する

では、次にディレクトリを移動する方法を紹介します。cdコマンドというのを使います。

書き方は

cd 移動したいディレクトリ名

です。

早速デスクトップに移動してみまししょう。先程の一覧の中にDesktopというのがあるかと思います。

cd Desktop

と入力してみてください。するとデスクトップに移動します。画面の表記も「C:\Users\XXXXX\Desktop」に変わっているはずです。試しにdirコマンドを押してデスクトップのファイル・サブディレクトリ一覧を表示してみてください。

ひとつ上のディレクトリに戻るには、

cd ..

と入力します。これで、ディレクトリを一つずつ移動することができようになりました。

ディレクトリ構造を表示するtreeコマンド

ディレクトリの構造を把握するには、treeコマンドを使います。

書き方は

tree

です。

tree

treeコマンドを実行するとこのようにディレクトリ構造が一覧で表示されます。

まとめ

今回は、コマンドプロンプトの起動の方法とディレクトリ移動のためのコマンド

  1. ファイル一覧を表示するdirコマンド
  2. ディレクトリを移動するcdコマンド
  3. ディレクトリ構造を表示するtreeコマンド

についてをお伝えしました。ディレクトリの移動して目的のファイルまで簡単にたどり着けますね。次回も、バッチファイル作成のテクニックを、お伝えしてきますね。

どうぞ、お楽しみに!

連載目次:【超入門】はじめてのWindowsバッチファイル

バッチファイルを使えばWindowsの「フォルダを作る」「ファイルを別の場所にコピーする」または「アプリを実行する」といった作業の効率化・自動化ができるようになります。全くの初心者でもわかるように、Windowsバッチファイルを作成法をお伝えしていきます。
  1. 【超入門】Windowsを10倍効率良く使うバッチファイル作成術
  2. 【超入門】10分でできるWindowsでのはじめてのバッチファイル作成
  3. Windowsのコマンドプロンプトでディレクトリを移動する方法

初心者でも簡単プログラムでWindowsの効率化!VBScriptをやってみよう

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こんにちは!はじめまして。
あつもり(@atumori17)と申します。

「いつも隣にITのお仕事」で記事を投稿させていただくことになりました~。
読者にわかりやすい内容を心がけていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします!

初心者でも簡単にできるプログラム言語、VBScriptの紹介をします。VBScriptの概要から、実際にプログラムをしてメッセージボックスを表示させるところまでの説明です。

VBScriptを使いこなすことでWindowsの業務効率化にも役立ちますよ。

VBScriptとは?

はじめに、知らない方のための「VBScriptとは何か」について簡単に触れておきたいと思います。一言で言うなら「Windows上で動くプログラミング言語」です。VBSとかVBスクリプトと書いたりもします。
歴史は古く、1996年に当時主流だったインターネットブラウザのInternet Explorer 3.0に
実装されたのが始まりです。

JavaScript、Perl、Python、PHP、Rubyなどと同じようにコンパイルが必要のないスクリプト言語です。

まあ難しい話は抜きにして私が今回VBScriptを紹介する理由は以下の3点です。

メモ帳だけでプログラミングができる

ちょっとしたメモ書きなどによく使われる「メモ帳」。特別なアプリケーションをインストールしなくてもメモ帳だけでプログラムができます

メモ帳だから操作方法はシンプルだし動作も軽くてサックサクなのがいいですよね~。アプリをインストして、ヘルプを見ながら・・・・なんてやってると気持ちが萎えちゃいますよね~

メモ帳でのプログラムミングに慣れてきたらテキストエディタを使うことをおすすめします。効率的にプログラミングするにはテキストエディタは欠かせません。

おすすめのテキストエディタはNotepad++です。入力を補完してくれる機能がとっても便利です。

Notepad++ EUC JP 対応版を公開しています

プログラミングが簡単

他の言語と比べてプログラムの書き方が簡単です。データ型の宣言が不要だったり、他の言語よりゆる~い感じがとっつきやすいと思います。

「とにかく早くプログラムを動かしてみたい」って方にピッタリですね~。

アイデア次第で業務効率化に使える

お手軽なプログラム言語とは言ってもあなどってはいけません。けっこう色々なことができるんです。

日々のルーチンワークを自動化するようなツールから、サーバー運用をサポートするツールまで幅広く使えます。アイデア次第で抜群の威力を発揮してくれるところが頼もしいっ。

以上のことからVBScriptプログラム初心者にとっても優しい、敷居が低い言語ということがわかりましたね。

VBScriptで何ができるの?

では実際にどんなことができるのか?VBScriptでプログラムできる一例を紹介します。

  • ブラウザを起動して複数のWEBサイトを1クリックで開く
  • 複数のフォルダやファイルを1クリックで開く
  • メールソフトを使わずに複数の宛先にメールを送信する
  • データベースのデータをテキストファイルに書き出す
  • データベースのデータを更新する

ファイルやフォルダを1クリックで開く簡単なものから、データベースと連携するような本格的なプログラムも作ることもできるんです。

VBScriptを書いてみよう

VBScriptでメッセージを表示する

ではさっそくプログラムコードを書いてみます。
メッセージボックスを出すだけのとってもシンプルなプログラムです。
メモ帳を起動し、以下のコードを入力します。

msgbox "こんにちは"

ファイルメニューから「名前を付けて保存」を選択します。保存先はデスクトップを選択します。ファイル名に「hello.vbs」を入力し、保存ボタンをクリックします。


デスクトップにできたファイル「hello.vbs」をダブルクリックします。

「こんにちは」と書かれたメッセージボックスが表示されました!たった1行書いただけでプログラムができてしまいました~。

VBScriptで現在の日付時刻を表示させる

「こんにちは」だけでは面白くないので、メッセージボックスに現在の日付時刻を表示させてみます。

メモ帳を起動し、以下のコードを入力します。

 msgbox now()

先ほどと同じ手順でファイルを保存します。ファイル名は「Time.vbs」とします。ファイル名は好きな名前で問題ないのですが、拡張子は必ず「vbs」にするようにしてください。そうしないとプログラムが動きません。

デスクトップにできた「Time.vbs」をダブルクリックします。現在の日付時刻が表示されました。

現在の日付時刻なのでプログラムを開くたびに時刻が変わります。当たり前ですけど・・でもメッセージを出すだけのものより、なんだかプログラムらしくないですか?

この他にメッセージボックスに入力エリアをつくって、入力された内容によってその後の処理を変えたりというようなこともできます。

まとめ

いかかでしたか? 今回の内容を以下のようになります。

  • VBScriptはメモ帳だけでプログラムできるお気軽言語
  • 使いかた次第で難しいこともできちゃう
  • メッセージボックスを出すだけなら1行で書ける

プログラムをやってみたいけど、なんだか難しいそうって思ってるかた、まずはゆる~く楽しくプログラミングを体験してみませんか?

VBScriptはプログラムがどういうものなのか?を何となく理解するのにピッタリだと思います。まずはポチッとメモ帳を起動しみることからはじめてみてくださいっ。
次回は「フォルダやプログラムをVBScriptから一発で開く方法」を紹介したいと思います

Googleマイマップに訪問記録を登録して営業先を管理する方法

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こんにちは!とくP(@toku_jpn)です!

前回はGoogleマイマップでのオリジナルマップ作成の基礎編として新規マイマップファイルの作成方法、マイマップに場所を登録する方法をご紹介しました。

Googleマイマップで自分のオリジナルのマップを作成する方法【基礎編】
Googleマイマップで自分のオリジナルのマップを作成する方法をご紹介します。今回は基礎編ということで"新規マイマップファイルを作成する方法"と"マイマップに場所を登録する方法"をご紹介します!これだけでも営業先管理にも活かすことができますよ!

今回は前回作成したマイマップにさらに訪問記録を登録して営業先の管理をしていく方法をご紹介します。

営業活動を行う際には営業先の名前や場所だけでなく

  • 担当者名
  • 訪問回数

  • アポイント記録

  • ステータス

  • 営業課題

などの営業内容の記録・管理をしていくことが求められます。これらの情報をGoogleマイマップ上にまとめることで定例会議での営業内容確認に活用したり、「あれ、どんな場所だっけ?」と思った時に外出中でも営業先の情報を確認できたりと大変便利な営業ツールになります。

Googleマイマップには情報やメモを記録する機能があるので、その方法のご紹介を通じて訪問記録の管理方法をお伝えしたいと思います。

登録した場所に訪問記録を登録する方法

前回記事で作成したマイマップを例に紹介していきます。読者の皆様も前回記事を参考にご自身のマイマップを作成した後に本記事の内容に取り組んでくださいね。

①訪問記録やメモを登録したい場所を選択しクリックしてください。この場所はあらかじめマイマップへの登録をしておく必要があるのでお忘れなく!

②クリック後にその場所についての情報が表示されると思います。その情報枠の下部にいくつかアイコンが表示されているのがおわかりいただけますか?

今回はすべてご紹介はしませんが、現在選択している場所について情報記録や色の変更、削除などの編集作業を行いたい場合はそのアイコン群から編集したい項目を選択してクリックします。

今回は選択した場所についての訪問記録を登録したいので、「編集」(鉛筆のようなアイコンデザインです)を選択しクリックしてください。

③「編集」をクリックすると文字を記入できる枠がふたつ現れたと思います。あらかじめ記入されているのがその場所の「名前」、上から2番目の太めの枠は「説明」を編集することができる枠になります。

今回は選択した場所についての情報を記録したいので「説明」の枠に情報を記入します。

名前の編集は短縮名や自分の好みの名称で管理したいという場合に活用できますので、こちらも編集できることを覚えておくといいかと思います。

④入力を完了しましたら「完了」ボタンを押して確定します。

これでマイマップに情報を登録することができました。確認してみると入力した情報がしっかりと記録されているのがお分かりいただけると思います。とても簡単ですね。

訪問先・担当者の情報や進捗確認などの訪問記録をしっかり記入すると実績や住所・電話番号がひと目で分かるようになりました!

※この情報は例として入力したものなので現実とは関係ありません。

 

場所別に記録した訪問記録を一覧で確認する方法

さて、選択した場所についての訪問記録をひと目で確認できるようにはなりましたが、すべての営業先の訪問記録を一覧で確認したいというニーズもあるかと思います。

マイマップに記録した情報を一覧で確認したいときは「データビュー」を表示することで確認できます。以下に、その表示方法をご紹介しますね。

①左横のメニューから「レイヤーオプション」をクリックしてください。

「レイヤー」については次回の記事にてご紹介予定です。

②開いたメニューの中に「データビューを開く」の選択肢がありますのでクリックしてください。

③データビューを開くとこのような画面が開きます。スプレッドシートのような表が表示されましたね。このようにして各場所で記録したデータを一覧で確認することができます。また、内容の編集もこちらで行うことができます。

 

しかし、先ほど確認したときはとても見やすかった説明列の訪問記録もデータビューで見てみると文字がゴチャゴチャしてしまって見づらい、比較しにくいですね。登録した記録の書き漏れや営業進捗度の比較ができるように登録の仕方を変えるとさらに使いやすくなりそうですね。

説明列にすべての情報を登録するのではなく、訪問記録の項目ごとに列を作成してそれぞれの列に記録を登録をしていくことで解決できます。次は登録する項目を作成して項目別に訪問記録を登録していく方法をご紹介します。

 

項目別に訪問記録を登録する方法

今回ご紹介する例では現在のデータビュー表の右側に「担当者」、「初回訪問」、「進捗①」…と列を追加していきたいと思います。

①一番右側の列の▽をクリックして、さらに「後に列を追加」をクリックしてください。

「新しい列の追加」が表示されます。ここで「新しい列の名前」と「タイプ」の設定を求められます。タイプとはざっくり言うと記録するデータの種類のことですね。プログラミングでデータ型に該当するものです。

追加する列の名前と記録するデータのタイプを入力・選択したら「追加」をクリックして新しい列を追加します。

③新しい列が追加されます。

各場所の詳細表示画面にも追加した新しい列が反映されます。

では、このやり方を繰り返して項目別に列を作成し説明列に登録していた記録を書き直してみると…

編集前と比べるととても見やすくなりましたね!各項目の書き漏れ、営業の進捗状況の比較などがひと目で分かるようになりました!

各場所の詳細表示画面においても項目別の列を作成する前と比べて、項目名が太字になる、項目別に編集することが出来るようになるなど視認性、使いやすさの両面が向上しています。

ここでデータビューについて一点注意事項をお伝えします。

見た目はGoogleスプレッドシートと似てはいますが、関数や複写などの機能は使うことができません。めんどうではありますがデータは一点ずつ入力する必要があります。(実は裏技があるのですが…!)

また、列を作成する際の注意なのですが、Googleスプレッドシートと違い列の順序を変更することができないため、列の順番を変更したい場合は希望する場所に新しく列を作り直す必要があります。作り直しはめんどうですし少しではありますが手間もかかりますので、作成前に表の完成図をイメージしてから列を作成していくことをおすすめします。

おわりに

さて、今回はGoogleマイマップに訪問記録を登録して管理していく方法をご紹介しました。

これで、マイマップ上で営業先の住所・電話番号確認、ルート検索、そして営業実績の記録・管理ができるようになりました!今回は営業先を管理する例でご紹介しましたがその他にも

  • 自社店舗のマイマップを作成し商品在庫数をデータビューで管理する
  • チラシを配布した先をマイマップでまとめて消費枚数などを記録する

…などにも活用できると思います。(その他、活用方法は無限大!)日常のお仕事で大いに活用できるツールなのでぜひ少しずつでも活用してみてください!

次回は「レイヤー」の機能についてご紹介したいと思います。レイヤーとは何か、その使い方を知ることで、よりGoogleマイマップを自由に使いこなすことが出来るようになりますので期待していてくださいね!

それでは!

連載目次:営業マン必見!Googleマイマップの作り方と活用法

Googleマップを日々使われている方は多いですが、実は自分用のオリジナルのマップを作ることができる「Googleマイマップ」という機能があります。 本シリーズではGoogleマイマップの作り方から活用法までを一挙紹介していきます!
  1. 営業先情報を劇的に管理しやすくするGoogleマイマップとその使い方
  2. Google マイマップで自分のオリジナルのマップを作成する方法【基礎編】

ファイル添付付きのメールを自動で送るには?実はGoogle Apps Scriptで簡単にできるんです!

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こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

あなたは仕事をしていて、こんな風に思ったことはありませんか?

「毎月、送っているこのアクセスレポート、自動で送信できればいいのにな~」

実はこれ、Google Apps SrciptでGmailとGoogle Driveを操作することで自動化できるんです。今回はGmailとGoogle Driveを組み合わせて、Google Apps Scriptで添付ファイルを送る方法をお伝えします。

sendEmailでHTMLメールを送信する

メールを送信する場合は、GmailAppサービスのsendEmailメソッドを使います。

書き方は

GmailApp.sendEmail(送信先アドレス, 件名, 本文, オプション)

となります。

このオプションの部分に連想配列の形式で、様々なオプションを設定できます。

オプション名 機能
attachments 添付ファイル
bcc bccアドレス
cc ccアドレス
from fromアドレス
name 送信者名

などが挙げられます。今回は添付ファイルの部分にGoogle Driveから取得するファイルを添付して行きます。

//GMailAppにsendEmailメソッドを実行してメールを送信する
GmailApp.sendEmail(
      'tadaken3@hogehoge.com', //宛先
      '今月のアクセスレポートです',  //件名
      '添付ファイルに詳細をまとめました。ご確認ください。' //本文
      );
}

メール送信について、詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてみてください。

初心者でも簡単!Google Apps ScriptでGmailを操作してメールを送る方法
Google Apps Scriptでメールマガジンを送るシステムを作りたいと思います。シリーズ初回の今回は、Google Apps ScriptでGmailを操作してメールを送る方法です。

Google Driveからファイル名を指定してファイルを取得する

ではGoogle Driveにアップしてあるファイルを取得してきます。Google Driveを操作するにはDriveAppを使います。DriveAppに対してgetFilesByNameメソッドでファイル名を指定し、nextメソッドで実際のファイルを取得します。

書き方は

DriveApp.getFilesByName(ファイル名).next()

です。

実際のコードはこのようになります。

//Google Driveからファイル名で、ファイルを取得する
var report = DriveApp.getFilesByName('report.pdf').next()

//GMailAppにsendEmailメソッドを実行してメールを送信する
GmailApp.sendEmail(
      'tadaken3@hogehoge.com', //宛先
      '今月のアクセスレポートです',  //件名
      '添付ファイルに詳細をまとめました。ご確認ください。', //本文
      {attachments: [report]}
      );
}

実行するとこのような形でPDFファイル付きのメールが送信されます。

もちろんGoogle Driveにアップしてあれば、エクセルやパワーポイントのファイルも添付できます。

フォルダを指定してその中のファイルを取得する

ファイル名を指定する方法ですと、Google Drive上に同じ名前のファイルが複数存在している場合、意図したファイルを添付することができません。そこでフォルダを指定してからファイル名を指定していきます。

フォルダを指定するにはフォルダIDが分かると便利です。

フォルダのIDはGoogleドライブで目的のフォルダに移動した際のURLの

https://drive.google.com/drive/folders/{フォルダID}

{フォルダID}の部分です。

以下画像もご参考ください。

フォルダIDがわかったら、ファルダを指定するスクリプトを書いていきましよう。
フォルダを指定するには、DriveAppに対してgetFolderByIdメソッドを実行します。

書き方は

var folder = DriveApp.getFolderById(ID);
folder.getFileByName(ファイル名).next();

です。

フォルダにたいしてgetFileByNameメソッドを実行するときは、メソッド名が単数のFileになっている点にご注意ください。

実際のコードはこのようになります。

//Google Driveからファイル名で、ファイルを取得する
var folder = DriveApp.getFolderById('XXXXXXXXXX'); //フォルダIDを入力
var report = folder.getFileByName('report.pdf').next(); //file単体になっている点に注意

//GMailAppにsendEmailメソッドを実行してメールを送信する
GmailApp.sendEmail(
      'tadaken3@hogehoge.com', //宛先
      '今月のアクセスレポートです',  //件名
      '添付ファイルに詳細をまとめました。ご確認ください。', //本文
      {attachments: [report]}
      );
}

今回、詳細は省略しましたが、フォルダ・ファイルIDについては、理解できるとGoogle Apps Scriptでファイル操作が自由にできるようになります。以下の記事で詳しく説明しているので、こちらも参考にしてみてください。

基本中の基本!GASでGoogleドライブのファイル・フォルダをIDで取得する
Google Apps ScriptでGoogleドライブ内のファイルを目的のフォルダに移動したいということはよくあります。今回はそのための準備としてフォルダやファイルをIDで操作する方法です。

ファイルIDからファイルを取得する

フォルダ内にも同じ名前のファイルが存在する場合は、ファイルIDを指定してファイルを取得します。
ファイルIDを指定する場合は、DriveAppにgetFileByIdメソッドを実行します。

書き方は

DriveApp.getFileById(ID);

です。

ファイルIDを直接指定する場合は、nextメソッドが不要な点にご注意ください。

//ファイルIDを指定して、ファイルを取得する
var report = DriveApp.getFileById(XXXXXX);//ファイルIDを入力

//GMailAppにsendEmailメソッドを実行してメールを送信する
GmailApp.sendEmail(
      'tadaken3@hogehoge.com', //宛先
      '今月のアクセスレポートです',  //件名
      '添付ファイルに詳細をまとめました。ご確認ください。', //本文
      {attachments: [report]}
      );
}

まとめ

Google Apps Scriptで添付ファイル付きのメールを送信する方法についてお伝えしました。Google Driveのファイルを添付することで月次でおこなっているレポート業務などを効率化することができます。

使える場面の多いテクニックなので、ぜひ活用してみてください。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。これからもあなたの仕事を効率化するためのテクニックをご紹介していきます。
どうぞ、お楽しみに!

Wordの「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」とは?

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Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

さて、お仕事ではよく使うことになるMicrosoft Word。

なんだか使いづらいな~…って思っていませんか?

そうなんです。

インストールしたWordをそのまま何もせずに使い始めると、すごく使いづらく感じます。

  • 想定していない行まで字下げされてしまう
  • SpaceキーやTabキーでインデントの調整していたら、ぐちゃぐちゃになった

…そんなこと、ありますよね。

そのような事象は「スペースやタブの挿入と、インデントを混同している」ことで起こっています。

この記事では

Wordの世界においてスペースやタブの挿入とインデントは全く別のものだ

ということをお伝えしつつ、その設定をするオプション「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」についてお伝えします。

Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する

「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」という設定項目があります。

なんだそれ?

という感じですが、オートコレクトつまりユーザーの補助として自動で働いてくれる機能の一つなのですが、それがユーザーの想定外の挙動をするので、補助というかむしろ邪魔にさえなってしまうという…悲しい存在です。

ですが、これから説明するので大丈夫。

では、まずは設定方法から見てみましょう。

Wordのリボンから「ファイル」→「オプション」と進みます。

Wordのオプション

「Wordのオプション」ウィンドウが開きますので、「文章校正」→「オートコレクトのオプション」とたどり…

Wordのオプションからオートコレクトのオプション

続いて開く「オートコレクト」ウィンドウの「入力オートフォーマット」タブの中に、「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」があります。

Wordのオートコレクトの入力オートフォーマット

このチェックを外せば、冒頭でお伝えしたような勝手な字下げは発生しないようになります。

「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」の機能

この設定の機能ですが、若干ややこしいので丁寧に説明しますね。

まず、Wordに以下のように入力がされているとします。

Wordに二つの段落

この際に、各段落の1行目の先頭、2行目以降の先頭で Space キーを押したときや、Tab キーを押したときの挙動が、設定によって変わるということなんですね。

Spaceキーの場合

設定がオフになっている場合に一つ目の段落の1行目の先頭、二つ目の段落の2行目以降の先頭で Space キーを押すと、以下のようになります。

Wordで行の先頭にスペースを挿入

1つ目の段落について、1行目の先頭は単純にスペースが追加されたという状態ですね。

2つ目の段落については、何も起こってないように見えますが、1行目の末尾にスペースがが挿入されています。

さて、これが設定がオンになっている場合となると、以下のようになります。

WordでSpaceキーでインデント

まず、1行目の先頭ですが、四角で示されるスペースのマークはないですね。

そうなんです。

1文字分の字下げとなりますが、スペースの挿入ではなくて、1文字分のインデントとなります。

Wordの場合、スペースの挿入とインデントは違います!

もう一度言います。

スペースの挿入とインデントは別物です!!

これがわからないとWordは本当にわけがわからなくなります。

また、2行目の先頭は、2行目が字下げインデントとなっていますね。これは「ぶら下げインデント」というもので、段落の2行目以降が1行目よりも深いインデントがされていることを言います。

…使うのかな?ってな感じですが、これがぶら下げインデントです。

Tabキーの場合

さて、今後は Tab キーによる挙動を見てみましょう。

設定がオフになっている場合に、一つ目の段落の1行目の先頭、二つ目の段落の2行目以降の先頭で Tab キーを押しますと、以下のようになります。

Wordでタブを挿入

まあ、普通にタブが挿入されるという形になりますね。

それでは、設定がオンになっている場合に、段落の1行目の先頭、2行目以降の先頭で Tab キーを押してみましょう、

WordでTabキーによるインデント

まず、1行目の先頭ですが、大きなインデントが入りましたね。こちらの場合も右矢印で示されるタブマークが挿入されていませんので、たくさんインデントされていますが、あくまでインデントです。

一方、2行目の先頭で Tab キーを押した場合ですが、この場合は段落全体が大きくインデントされます。だいぶ動作が異なりますよね。

こちらも同様にタブの挿入ではなく、字下げつまりインデントです。

Wordの場合、タブの挿入とインデントは違うのです!

ということで、その違いを明確に理解しておくことをおすすめします。

BackSpaceキーの場合

では、BackSpaceキーは何なの?

ということなのですが、Spaceキーまたは Tabキーによって、段落に対して何らかのインデントがされているときに、段落の先頭で BackSpace キーを押すことで、インデントを解除することができます。

2行目以降で BackSpace キーを押しても想定した通りにインデントが戻らないときがありますので、あくまで段落の最初、1行目の先頭で

BackSpace

キーです。

これがコツです。

まとめ

以上、Wordのオートフォーマット「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」の機能についてお伝えしてきました。

繰り返しになりますが、Wordにおいては「スペースやタブの挿入」と「インデント」は別物ということを頭に入れておくだけでも、Wordの使いやすさが少し変わってくると思います。

また、設定をオンにしたときの挙動も覚えておくと、慌てなくて済むでしょう。

Wordには他にも知っておいたほうが良いこと、設定しておくと良いことがありますので、順次紹介していきますね。

お楽しみに!

スマホからの入力も可能!Googleスプレッドシートで超簡単に収支表を作成してみた

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google,スプレッドシート,スマートフォン,収支表皆様こんにちは、ノグチです。

みなさま、収支表をつけたことはありますか?

または、家計簿ってつけたことありますか?

私は趣味でスポーツサークルに所属しているのですが、これまでサークルの会計は、会計係が収支を計算して紙に記録していくという方法をとっていました。

今年度は私が会計係になったのですが、いろいろと面倒臭くなってしまい、「簡単な収支表作ろう!」と思い至ってGoogleスプレッドシートで収支表を作成しました。

本稿ではGoogleスプレッドシートで収支表を作るに至った経緯と、Googleスプレッドシートを使った、シンプルな収支表の作り方をご紹介します。

Googleスプレッドシートで収支表を作るに至った経緯

きっかけになった「面倒臭さ」と「怖さ」

前述にもあったスポーツサークルでの会計管理方法。

よくある運用方法ですし、これまでの会計係がきちんと記録をつけていたおかげで、まったく問題になっていませんでした。

が、自分が会計係になって真っ先に思ったのは、「面倒臭い!怖い!」でした。

何が面倒臭くて怖かったか。

面倒臭い点

  • 日々の収支は手書きで紙に記入
  • 年間収支は日々の収支から手動計算で算出しないといけない
  • 紙の収支表を持っている人が欠席または紙の収支表を持ってくるのを忘れた場合、別の何かに記録しておいて後日マージする必要がある

怖い点

  • 紙の収支表を紛失したら収支がわからなくなる
  • 紙を持っている人しか収支がわからない
  • 自分の悪筆で紙に記入した字が読めない

なんだかビジネスでよくある困りごとに似ているような…?

上記以外にも色々思うところがあったのですが、主にこんな理由から「スマホから入力できる会計管理ツールを作ってしまおう!」と思い立ったのでした。

Googleスプレッドシートを選んだ理由

会計管理のツールを選定するにあたって、重視した要件がこちら。

  • スマホから入力・照会できる
  • 年間の収支は、関数やマクロで収支報告書を作成できる
  • サークルのメンバーと共有できる
  • 無料で使える

これらの要件を満たすツールでかつ、蓄積データをレポート化できる…そう、エクセルのようなもの…と考えた結果、

「Googleスプレッドシートがあるじゃないか!」

という結論に至ったのでした。

特に、Googleアカウントを持っていないメンバーとも共有できる点はGoogleスプレッドシートの大きな優位点でした。

多くても週に2,3回程度しかアクセスしない収支表の為だけに、メンバーに何かのアカウント作ってもらうのも申し訳ないですし、面倒ですからね。

そんなわけで、Googleスプレッドシートで収支表を作ることになったのでした。

Googleスプレッドシートで収支表を作成してみる

実際にGoogleスプレッドシートを使って作成した収支表がこちら。
google, スプレッドシート,グーグル,収支表

項目は至ってシンプル。

この表で日々の収支記録ができること、そしてここから収支報告書を作れさえすればいいので、この表にはこれら項目があればOKなのです。

では、この収支表の作り方をご紹介していきます。

Googleスプレッドシートに項目を追加

まずは、 Googleスプレッドシートの画面の右下にあるアイコンをクリックして 、新しいGoogleスプレッドシートを作成しましょう。

google, スプレッドシート,グーグル,追加

新しいスプレッドシートが開きますので、必要な項目を入力していきます。

こんな感じで。

google, スプレッドシート,グーグル,,項目追加

これで項目は完成です。

入力規則を設定する

作成した項目のうち「費目」だけは指定した値から選択して入力できるようにしたいので、「入力規則」を使って、プルダウンリストから項目選択できるようにします。

スプレッドシートの適当なところに、プルダウンリストで使う値を入力しておきます。

google, スプレッドシート,グーグル,プルダウンリスト

今回は「費目」というタイトルで「会費」、「体育館使用料」、「懇親会費」、「その他」を作成しました。

プルダウンリストの項目を入力したら、プルダウンリストを表示したい列を選択して、メニューの「データ」> 「データの入力規則」をクリックします。

(列を選択して右クリック > 右クリックメニューから「データの入力規則」をクリック、でも可能)

「データの入力規則」の画面にある「条件」で、「リストを範囲で指定」を選び、右隣にある項目でリスト項目になるセル範囲を入力します。

google, スプレッドシート,グーグル,入力規則「セルにプルダウンリストを表示」にチェックを入れたら、保存ボタンをクリック。

これでプルダウンリスト完成!

google, スプレッドシート,グーグル,プルダウンリスト,完成

関数で残高を計算する

収支表なので、残高の項目も追加します。

下記のSum関数を使って、「収入」の列の合計値から「支出」の列を引き算して残高を算出します。

=Sum(収入の列)-Sum(支出の列)

適当なセルにこの関数を入力して…

google, スプレッドシート,グーグル,残高,関数

これで残高も完成。google, スプレッドシート,グーグル,残高,完成

あとは罫線を引いたり、H列にある「費目」の列を非表示にしたり、残高の文字サイズを大きくしたりすれば…

google, スプレッドシート,グーグル,収支表,完成

収支表完成!

スマホから使ってみる

さて、PCで使えるのは当然として、スマートフォンから使えるのか確認してみます。

実際に私のスマートフォンで入力してみたのがこちら。

google, スプレッドシート,グーグル,スマートフォン,収支表

このように、GoogleスプレッドシートならPCはもちろん、スマホからでも入力できます。

項目も関数もプルダウンリストも、PC同様に使えますよ

スマホから入力した値は、電波がある場所なら即GoogleDrive上に保存されますので、保存ボタン押し忘れた!なんてこともありません。

これでサークル活動があったその場で収支を入力できますし、その日その場に居なかったメンバーも、離れた場所から収支を即チェックできます。

最後に

今回は、Googleスプレッドシートで簡単な収支表を作成するまでをご紹介しました。

個人のサークルや団体活動の収支表としてはもちろん、家計簿としても使うことができますので、奥様や旦那様、ルームメイトと共有して使うのもいいかもしれませんね。

次回はこの収支表から収支報告書を作成して、メンバーと共有する方法をご照会します!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

その進化により企業向けクラウドストレージはGoogleドライブ一択になる

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google drive file stream

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

Googleドライブはもちろん、Box、Dropbox、One Driveなど企業向けのクラウドストレージサービスはいわば激戦区となっていまして、我々ユーザー側からしても、なかなか選ぶのが難しい状況ですよね。

個人的には企業向けにかゆいところに手が届くBox、個人向けプランの圧倒的シェアから攻勢をかけるDropbox、Office365またはG Suiteをフックに拡大を図るOne DriveとGoogleドライブといった住み分けかなと思っていました。

その中で、Googleドライブは社内ファイルサーバーの置き換えとしてのクラウドストレージというよりは、スプレッドシートやドキュメント置き場、共有ツールみたいなポジショニングかなと思っていまして、いわゆるビジネス向けクラウドストレージという観点では一歩下がった位置にいるのかなという印象を持っていたのです。

ところが、この度「Google Cloud Next Tokyo」に参加しまして、その認識が一気に覆されました。

Googleドライブ、すげえ…もう一択じゃん…!!

ということで、Google Cloud Next Tokyo二日目に行われたGoogle Cloudの勝也北斗氏、ドリュー・ウォーリン氏によるセッション「Team Drivesを使ったファイルサーバのクラウド移行~企業向けGoogleドライブの最新機能を徹底解説~」から、Googleドライブのこれからについてレポートをします。

Googleドライブと各クラウドストレージのプラン比較

GoogleドライブはGoogle社が提供するクラウドストレージサービスです。

Googleスプレッドシートや、GoogleドキュメントなどのGoogleサービスで作成したファイル、またはPDFや画像、Excelファイルなどアップロードしたファイルを保管、管理、共有ができるサービスで、Googleアカウントがあればだれでも無料からで利用できます。

有料の企業向けのグループウェア、G Suiteの1サービスとしても含まれています。

Google社のCEO、スンダ―・ピチャイ氏による、Google I/O’17のkeynoteによると

月間アクティブユーザーは8億人以上
毎週30億ファイルがアップされている

とのこと…すでにすごいですね。

そのGoogleドライブですが、各プランごとのスペックをまとめると、このようになります。

無料アカウント G Suite Basic G Suite Business
利用料金 無料 税別600円 税別1,200円
容量 15GB 30GB 無制限

G Suiteは当然ながら、Gmail、Googleカレンダーをはじめちすた11のビジネス向けアプリケーションと管理機能がついています。Bussinessでは5ユーザー未満の場合は、容量はユーザーあたりの1TB制限です。

比較としてBoxは最小3ユーザーで

Starter Business
利用料金 税別550円 税別1,800円
容量 100GB 無制限

Dropboxは最小3ユーザーで

Standard Advanced
利用料金 税別1,250円 税別2,000円
容量 2TB 無制限

Office365は

ProPlus EnterpricseE3
利用料金 税別1,310円 税別2,180円
容量 1TB 無制限

となっていて、当然OfficeやSkypeなどのサービスが付いています。

Googleドライブのスペック面の強みで言うと

  • 無料から15GB使える
  • 容量無制限のプランが最も低価格、かつ他のアプリケーションも充実

という点で、明らかに一歩リードしている状況と言えます。

また、Googleならではの部分として、スペック以外の強みとしては

  • ウィルススキャニング
  • 自然言語検索
  • OCRによる画像、PDF内検索

があります…もう、盤石のように見えますが、どうなんでしょうか。

これまでのGoogleドライブの課題と解決するソリューション

しかしながら、企業向けのクラウドストレージを採用するとなると、冒頭でもお伝えした通り、なんとなく物足りなさというか、主流にはなりきれない感がありました。

それは何なのか?

ということなのですが、セッションの中では4つの課題が挙げられていました。

  1. ファイル・フォルダの管理の方法
  2. 管理者による適切な監査、バックアップ
  3. データ移行の手法自体がなく手間もコストもかかる
  4. これまでと操作方法が変わりすぎるとなじめない

個人的には1,4が大きいかなと思っています。

ローカルPCでも共有ファイルサーバーでもフォルダをクリックしてたどっていって、ダブルクリックすればそのファイルに対応するアプリケーションが開いて…というWindowsで慣れ親しんだ操作。

Googleドライブは全くその操作感が違うので、セキュリティやら、移行のコストやら、それらを「やらない理由」として利用しているものと考えます。

しかし、今年。Googleは、その課題も言い訳も全てきれいにやっつける道筋を用意していいました。

組織向けのドライブ「Team Drive」

Googleドライブはこれまでは個人向けドライブであり、組織で使う場合はフォルダやファイルを共有するという使い方が一般的でした。

また、そのオーナーは個人アカウントに紐づいているので、組織でフォルダやファイルをコントロールすることが難しかったわけです。

そこで登場したのが、Team Driveです。

Team Driveを利用する際のGoogleドライブは以下図のようになります。

Google Team Driveイメージ

つまり、今までの個人向けのルートフォルダは引き続き「マイドライブ」で、共有サーバーのように組織・チームで使うルートフォルダとして新たに「チームドライブ」が設置されるのです。

チームドライブのフォルダ・ファイルのオーナーは組織の持ち物となり、管理者サイドでフォルダ・ファイルの権限付与や管理が可能になります。

これで、ローカルPCと共有サーバーがおれぞれクラウド上に実装されるということです。

Team DriveはG Suite Business/Education/Enterpriseにて提供されます。

Google Vault for Driveによるデータ管理機能

Googleドライブ内のファイルに対して、Vaultがサポートされるようになりました。

企業のデータを無期限、無制限に保持することができ、ユーザーが削除したデータも組織としては保持をすることができます。

一方で例えば1年など一定の保持期間で削除したいというときも、設定を行うことで自動で削除をすることができます。

また、ユーザーが特定の操作をした履歴を検索・閲覧することができます。検索に関しては、さすがGoogleという感じですが、対象のデータが100TBがあってもスピーディに検索することができるそうです。

Google VaultはG Suite Business/Education/Enterpriseにて提供されます。

データ移行ソリューションを提供するAppBridge社買収

企業が持つあらゆるデータをGoogleドライブに移行するソリューションを提供するAppBridge社を買収したという発表がありました。

これにより、大規模なデータがファイルシステムや他のクラウドストレージに保管されていても、手軽にかつ確実にデータ移行が可能になるとのこと。

以下ストレージに対応をしているとのこと。

  • SharePoint
  • Exchange
  • Active Directry
  • Dropbox
  • Box
  • ファイルサーバー

Googleさん、恐ろしい…。

Drive File Stream

DropboxやOne Drive、BoxはローカルPCの特定のフォルダとクラウドとを常に同期をして、ローカルPCの通常操作でファイルを開き、編集するといった操作が可能でした。

しかし、Googleドライブには…その機能がなかった。

結果として、ブラウザを開いてローカルにダウンロードして…という操作を頻繁に行わなければならなかったわけです。

それが、この度Drive File Streamにより、一足飛びに解決されます。

というのも、このDrive File Stream。ローカルPCとファイルを同期するわけではないのです。

  • ローカルPCのGドライブ内にGoogleドライブのフォルダが展開
  • マイフォルダだけでなくチームドライブも対応
  • ダブルクリックで開き、クラウド内のデータを操作可能
  • しかしローカルPCには物理的にデータを持たない
  • バージョン管理もしている
     
    という魔法のようなソリューションです。

デモを見ましたが、クラウド上のフォルダ・ファイル構造のGドライブへの展開もあっという間でしたし、ファイルの立ち上げ・操作も全くローカルのファイルに対するそれと変わらない快適さでした。

ちなみに、最近のことでBoxも同様のソリューションを発表していましたね。

Boxは米国時間6月14日、「Box」に保存されたファイルへのアクセスを提供する新しいデスクトップ版アプリケーション「Box Drive」をリリースした。クラウドに移行する最終ステップを支援するという。

ローカルにもファイルを持つのは、あと少し経てば古いやり方になるのでしょうね。もう、ローカルにはディスクが不要になる時代が来るのかもしれません。

なお、Drive File Streamは現在アーリーアダプタープログラムで利用で、一般公開は2017年後半になるとのことです。

まとめ

Googleドライブ本来の強みである

  • 無料から15GB使える
  • 容量無制限のプランが最も低価格
  • ウィルススキャニング
  • 自然言語検索
  • OCRによる画像、PDF内検索

に加えて

  • Team Driveによる組織向けクラウド利用
  • Google Vault for Driveによる組織向け管理機能
  • データ移行ソリューション
  • Drive File Streamによる今までのようなローカルからの操作

が追加されることになります。

これに加えて、G Suiteのアプリケーション群がついてきて、「クイックアクセス」をはじめとするGoogleお得意のAI支援機能も順次ローンチされると考えると…もう、サービス自体の比較では非の打ちどころがなくなるのではないかと思います。

さて、Google Cloud Next Tokyoですが、ほかにも目から鱗のセッションがいくつかありましたので、日を改めて紹介をしたいと思います。

どうぞお楽しみに!                               

App MakerとGoogle Apps Scriptがアプリケーション開発の民主化を加速する

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app-maker

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

Google Cloud Next Tokyoに参加してきました。

イベントレポート第1弾としては、以下Googleドライブが一択になるのでは?とう記事を書かせていただきました。

その進化により企業向けクラウドストレージはGoogleドライブ一択になる
本記事ではGoogle Cloud Next Tokyoで発表された「Team Drivesを使ったファイルサーバのクラウド移行」からGoogleドライブの強みとこれからについてレポートします。

さて、アプリケーション開発というとIT専門職のやるべき仕事という認識があり、一方で、いざ非IT専門職の人たちがチャレンジしようとすると

  • 黒い画面の洗礼を受ける
  • 開発環境の準備が最も難しい
  • 平日に時間がとれない、土日だけだと忘れる
  • そもそも仕事で活かせる局面がない

など、数々の障壁が立ちふさがり、門前払いを食らいます。

長い間、アプリケーション開発は特定のIT専門職の人たちの特権で、非IT専門職からすると遠い世界のあこがれだったわけです。

しかし、ここ最近では、今回紹介するGoogle Apps ScriptApp Makerをはじめ「アプリケーション開発」の民主化が加速しているという事実があります。

今回の記事では、今起きている「アプリケーション開発の民主化」とはどのようなものか、そこにGoogleがどのような取り組みをしているのかについて、Google Cloud Next Tokyoのセッション「G Suiteでさらなる業務の効率化を!~Google Apps ScriptやApp Makerで業務を自動化する方法、各種ISVソリューションを紹介~」からレポートをします。

非IT専門職にとってのアプリケーション開発

Excel・Access&VBAはアプリケーション開発の唯一の入り口?

冒頭でお話したように、一般的に非IT専門職がアプリケーション開発ができるようになるのは至難の業なのですが、これまで唯一「蜘蛛の糸」的な存在になっていたのが、Excel・AccessとVBAです。

黒い画面や開発環境の準備をせずとも、Excel関数とマクロ記録、またはAccessの基本機能だけで、ちょっとした業務アプリケーションを作成することができます。

ちょっと頑張って、VBAを習得すれば、プログラミングとは何かということも学べますし、そこそこ規模のアプリケーションを開発することも可能になります。

ほとんどの職場はExcelは使っていますから、業務中に学びながらアプリケーション開発に携わることも可能ですよね。その意味では、最初にぶち当たる障壁はだいぶ小さくなるというわけです。

そのようなわけで、長い間、Excel・Access&VBAは非IT専門職がアプリケーション開発にチャレンジし、そのスキルを磨くための、唯一の入り口といってもよい存在でした。

しかし、Excel・Access&VBAは、「ローカルでしか使えない」という最大の悩みを抱えていました。

これだけインターネットが一般化し、クラウドが発達して、スマホの時代になったのに、ネットを介したアプリケーション開発…したいですよね。VBAでできないことはないのですが、かなりハードルが高いのです。

Google Apps Scriptの登場

そこで、彗星のように登場したのがGoogle Apps Script(GAS)です。

GASは根本的にすべてがクラウド上で動作することを想定していますので、むしろネットがないと何にもできません。

かつ、VBAと同様に、特別の環境準備は不要ですし、なにせ無料で利用できるという衝撃のハードルの低さ。また、言語はJavaScriptを採用していますから、GAS以外にも先々のスキルの展開をイメージすることができます。

当然GASのプラットフォームもクラウドに最適化されているので、Googleアプリケーションに限らず、他社サービスとのAPI連携も容易に実現できるという広がり。

ただ…、いくつか難点がありまして

  • 以下のようなGASならではの制約があり、わけがわからない
    • 1実行6分以内で完了しなければエラー
    • Daily Quota→メールの送信数やトリガーの回数など、日単位で様々な制限がある
    • ログが言って
  • UIの実装が大変

というハードルがあります。

ドラッグ&ドロップでアプリケーションを作れるkintone

一方で、プログラミング不要をフックに拡大を図っているのが、サイボウズ社が提供するkintoneです。ドラッグ&ドロップの簡単操作でクラウド上にデータベース型アプリケーションを作ることができます。

日報管理やアンケート集計など、業務系アプリケーションをいとも簡単に作ることができますし、スマホアプリも対応しています。

ですが、こちらはこちらで課題がないわけではなくてですね、kintoneが基本で提供する機能から一歩外れようとすると、一気に難易度が上がるまたは追加コストがかかるようになります。

具体的によくぶちあたるのが、

  • 帳票をきれいにしたい
  • ボタンを実装したい
  • エクセルみたいに特定のセルに色をつけたい

などですね。この時点で、JavaScriptとkintoneの各種APIのスキルがないと、サードパーティなどが提供するプラグインが必要になるのですが、それなりのコストがかかります。

この急にそびえ立つハードルに呆然とすることもあるかも知れませんね。

Googleが進めるアプリケーション開発の民主化

と、ここまで見てきたように、非IT専門家が順調に階段を上って、アプリケーション開発の技術を身に着けていくのは至難の業でした。

どの道も、いきなり高い壁がそびえたつか、途中で高い壁がそびえたつか、どちらかでした。

しかし今回、Google Cloud Next Tokyoのセッションで伝えられた内容からすると「Googleの階段」がかなり進みやすくなったと言えます。

Google Apps ScriptのEarly Access Program

G Suite Businessに登録しているユーザーでれば、Early Access Programに申請することで、以下の機能を先行して教授できるという発表がありました。

  • スクリプトの実行時間:1実行30分までの拡張
  • Flexible quotas:制限のかかりかたがフレキシブルに
  • Stackdriver Logging:最大30日のログの取得

これにより、前述したGASのわけわからない制約は一通り緩和されることになります。

1実行30分…なんてすばらしいんだ…!って思います。

App Makerでコードを使わずにアプリケーション開発

さて、GASだけではありません。

Googleの20%プロジェクトからApp Makerが登場しました。

G Suite Businessに登録しているユーザーでればEarly Access Programとして利用することができます。

コードをほとんど使わずにアプリケーションを開発できるプラットフォーム

  • リスト管理
  • ダッシュボード
  • ワークフロー
  • レポート・分析
  • 備品管理
  • アラート
  • 社員名簿

などの社内アプリケーションを簡単に作ることができます。

特徴としては

  • G Suiteと連携
  • 本格的なデータベースをクリックベースでGoogleドライブまたはGCP内に作成
  • ドラッグ&ドロップで一覧画面や入力画面などのUI作成
  • Google Apps Scriptで拡張
  • ワンクリックで簡単に公開

などが挙げられます。

デモを見た限りApp Makerならではの考え方や操作感に慣れる必要はあると思いましたが、コードがわからなくてもアプリケーション開発ができるという点では、kintoneとかなりバッティングする内容なのだと思います。

Google Apps ScriptとApp Makerの組み合わせが実現するもの

GASとApp Makerをセットで考えると、非IT専門職がアプリケーション開発を通してスキルを磨いていくきれいなストーリーが浮かび上がってきます。

まず、プログラミングが全くできなくてもApp Makerでアプリケーション開発ができ、必要に応じてApps Scriptで拡張をしていきます。徐々にチャンスを見ながら、GASで本格的なツールにもチャレンジしていく…という順調に階段を上るストーリーです。

また、GASが苦手なUIはApp Makerに任せ、帳票を作るならGAS経由でスプレッドシートやドキュメント…というような、双方のプラットフォームの弱点を補完し合うような使い分けも想定できます。

G Suite Businessは1アカウントあたり1,200円となりますが

  • App Maker
  • GASの各種制限の緩和
  • 無制限のGoogleドライブ

これだけ付けられると…登録せざるを得ません。

まとめ

アプリケーション開発の民主化。

最初のハードルも当然低いに越したことはないですが、そこから先も順調に折れることなくステップアップできる道筋があるべきだと思います。

今までは、MicrosoftのOfficeがその役割をけん引してきたわけですが、クラウドの時代になってきたところで、Googleが一気に民主化を加速することになりそうです。

そもそも、Googleはその使命を

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

としていましたよね。つまり情報の民主化です。

おそらく、「情報」の広義的な意味として、今回紹介したようなテクノロジーの民主化も含まれているものと思いますし、最近はまさに「AIの民主化」に邁進しています。

「Google CloudはAI(人工知能)を民主化する」。米スタンフォード大学からGoogleに移籍したAI研究者のFei-Fei Li氏は「Google Cloud Next 2017」の基調講演でそう語り、AIクラウドの新機能などを発表した。

こうして、様々なテクノロジーが民主化され、手を出しやすくなりつつありますので、うまく利用していきたいですよね。

さて、Google Cloud Next Tokyoですが、まだいくつかレポートできればと思っています。

どうぞお楽しみに!


無料で簡単!Googleフォームで「お問い合わせフォーム」を作成する

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こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。
突然ですが、郷ひろみさんって元ジャニーズだったんですね。(職場で聞きました)

さて、ホームページを運営していたり、フリーランスで仕事をしていると「お問い合わせ」「資料請求」などの入力フォーム画面が必要になってくることがあります。

無料で作成できるツールやサービスもありますが、例えば、登録してくれた人に対する自動返信機能や登録があったことをチャットワークに通知する機能などを追加しようとすると、結局追加で費用が発生したりします。もちろん、入力画面のカスタマイズも必要になってきます。

実はGoogleフォームとGoogle Apps Scriptを使えば簡単に自作できることができます。今回は、Googleフォームを使った「お問い合わせフォーム」を作成する方法をご紹介します。

本連載では以下の機能をGoogle Apps Scriptで作成する方法をご紹介します。最終的にはこのようなフォームと

以下の機能を実装していきます。

  • スプレッドシートと連携して登録内容を管理する
  • 登録してくれ人に自動で返信
  • 登録があったことをチャットワークに通知をする

フォーム画面を作成する

まずはフォーム画面を作成していきましょう。以下のURLにアクセスしてみてください。
その後、「フォームを使う」をクリックしましょう。

自分でアンケートを作成するだけでなく、他のユーザーとも同時に共同で作成できます。また、デザイン性の高いさまざまな既製テーマから選択したり、独自のテーマを作成したりすることも可能です。しかも、Google フォーム内で結果を分析できる、Google の無料サービスです。

すると、このような画面がでてきます。
右下にあるボタンをおして新しいフォームを作成しましょう。

 

 

フォームの編集が新規タブで開きますので、質問を追加していきます。

今回の質門は

  1. お名前:記述式(短文)※必須
  2. ご連絡先メールアドレス:記述式(短文)※必須
  3. お問い合わせ項目:ラジオボタン※必須
  4. お問い合わせ内容:記述式(段落)※必須

としました。

ご連絡先メールアドレスは、「回答の検証」でメールアドレス以外入力できないように設定します。

 

フォームのカラーは、カラーパレットで好きな色に変更することもできます。写真を使うこともできるので、オリジナルのデザインでフォームを作成してみてもいいかもしれません。

 

また右上の設定ボタンから、「回答後のメッセージ」を編集することができます。フォーム入力後に表示されるメッセージを変更できます。確認メッセージのところを変更しておきましょう。

これで一通りフォームの設定が終わりました。

フォームをスプレッドシートと連携する

次にスプレッドシートと連携していきます。「回答」タブをクリックして、右上にある緑のボタンを押してください。

以下の画面がでてきます。新規のスプレッドシートを作成するか既存のスプレッドシートと連携するか選べます。
今回は、新規で作成しましょう。

するとスプレッドシートが開いて、フォームで設定した質問項目がヘッダーに表示されているかと思います。

フォームに入力してテストする

テストをするには画面上部の「ビューボタン」をクリックします。入力フォームがあらわれるので、情報を入力して送信ボタンを押します。

回答メッセージが表示されましたね。

実際にデータが反映されているかスプレッドシートを確認してみましょう。

無事に反映されてましたね。

まとめ

今回は、フォームの入力画面とスプレッドシートの連携部分を作成しました。いかがでしたでしょうか。おもったより簡単に問い合わせフォームが作成できたかと思います。

次回はGoogle Apps Scriptで、問い合わせがあったら自動でメールを返信する機能を作成する方法をお伝えしていきますね。

どうぞ、お楽しみに!

Wordで最初に見直すべき入力オートフォーマットのオプションを全て解説

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Wordの入力オートフォーマット

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

お仕事でWordで文書を作ること、いっぱいありますよね。

入力作業をしているときに、Wordが「余計なこと」をしてくれて困ったことはありませんか?

  • ダブルクォーテーションが勝手に「””」が「“”」になる
  • 勝手に箇条書きになった
  • URLを勝手にハイパーリンクにされてうざい

社内やネットからテンプレートを拾ってきて、ちょちょっと必要箇所だけ修正するのであれば、そんなに出くわすこともないかも知れませんが、自前で文書を作る場合は、なんか色々余計なことをされて、結局それを修正しようとして、直らなくて…と、消耗します。

これはWordの「入力オートフォーマット」という悪名高き(?)機能のなせる業ですが、中には便利なものもあるので、必要なものはオンにして、不要なものはオフにするのがおすすめです。

ということで、今回はWordで文書を作る際にまず見直すべき入力オートフォーマットの設定についてお伝えします。

入力オートフォーマットとは

入力オートフォーマットとは入力内容に応じて文字の置き換えや書式の設定を自動にする機能です。

百聞は一見に如かず、まず以下のGIFアニメ動画をご覧ください。

Wordの入力オートフォーマット(引用符)

わかりますかね…?

ダブルクォーテーションやシングルクォーテーションの記号が、前後で別の文字に自動で切り替わっているのです。

もう一つ別の例を出しましょうか。

Wordの入力オートフォーマット(箇条書き)

こちら箇条書きですね。記号を入力して Tab キーを押すと、自動的に「箇条書きスタイル」に変更されます。

たくさん種類があるので、放っておくとわけがわからないですが、一つ一つの機能は個別に設定が可能です。

それぞれを理解した上で、設定のオン・オフをしてしまえば怖いことはなし!ということです。

入力オートフォーマットのオプションを変更する

では、入力オートフォーマットのオプションを変更する方法をお伝えします。

まず、Wordのリボンから「ファイル」→「オプション」とたどります。

Wordのファイルのオプション

すると「Wordのオプション」ウィンドウが開きますので、「文章校正」→「オートコレクトのオプション」をクリックします。

Wordのオプションウィンドウ

これにより「オートコレクト」ウィンドウが開きますので、「入力オートフォーマット」タブを選択します。

Wordのオートコレクトウィンドウ

はい、たくさんありますね~。

これら全て入力オートフォーマットの機能で、一つ一つオン・オフの設定ができます。

最初はほとんどオンになっていますので…親切なんだか、そうでないんだかです。

入力中に自動で変更する項目

入力オートフォーマットのオプションですが、大きく三つに分類されています。

まずは入力中に自動で変更する項目ですが、これらは入力中に文字自体に変更を加えるような機能となります。

では、一つ一つについて説明をしていきますね。

左右の区別がない引用符を、区別がある引用符に変更する

これは冒頭のGIFアニメで紹介した、ダブルクォーテーションやシングルクォーテーション(引用符)の前後の種類を自動で変えるという機能です。

通常の文書でしたら、この機能があっても特に問題はないかと思います。

ただ、私の場合はソースコードなどを文書に記述することもあるので、勝手に記号を変更されるとちょっと困ることになります。

だって、ソースコード書く際の引用符は前後でも同じですからね。表記としては正しくないものになってしまいます。

ですから、私はオフにします。

序数(1st, 2nd, 3rd, …)を上付き文字に変更する

なんでこんな細かい設定があるんだろう?てなくらいですが、「1st」「2nd」などと打つと「1st」「2nd」と自動で変換してくれます。

あまり使わないですよね…重宝する人いるのかな?ということでオフにします。

分数(1/2, 1/4, 3/4)を分数文字(組み文字)に変更する

「1/2」「1/4」などと入力すると、「½」「¼」などに自動で変換します。

ちなみに、「3/4」は機能しますが、「1/3」や「2/3」は機能しません。

まあ使わないですからオフです。

ハイフンをダッシュに変更する

読んで字のごとくですが、例えば「1 – 2」というように半角ハイフンの前後にスペースを入れると「1 – 2」というようにハイフンがダッシュに変換されます。

何のためにあるんだろう…?

これもソースコード書くときには迷惑千万ですから、オフにします。

‘*’、’_’で囲んだ文字列を’太字’、’斜体’に書式設定する

これはマークダウンみたいな機能ですね。

アスタリスクで囲むと強調となり、アンダースコアで囲むと斜体になります。

ただ、一見便利そうなのですが、いったんそれらで書式を設定すると Ctrl + B や Ctrl + I などでそれぞれの書式を解除しないと、囲っていない文字もずっと書式変更されてしまう…という微妙な挙動をとります。

それだったら、最初っからショートカットキーを使いますよね。ということでオフにします。

長音とダッシュを正しく使い分ける

単語の一部でない長音記号「ー」を入力すると、自動でダッシュ「―」に変換されます。

例えば、以下のようになります。

Wordの長音とダッシュの入力オートフォーマットオプション

明朝体などでは長音記号をダッシュ変わりに使うとちょっとダサいので、地味に便利機能かもしれません。オンにしておきましょう。

インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する

URLやメールアドレスの入力と判断されると、ハイパーリンクが付与されます。ハイパーリンクは Ctrl + クリックで開くことができます。

文書によってはURLのリンクは便利かもしれませんが、メールアドレスはOutlookを開こうとするので、Gmail派の私としては邪魔ですね…

オフにしておきます。

入力中に自動で書式設定する項目

入力中に自動で書式設定する項目はその名の通り書式設定を自動で付与するものです。

箇条書き(行頭文字)・箇条書き(段落番号)

冒頭のGIFアニメで紹介したものですね。

  • 記号に続けて Tab または Space
  • 数字や「A」「a」「ア」などの後にピリオド、ハイフン、括弧、「>」、それに続けて Tab または Space

などで箇条書きの書式になります。

これはわりと使いますね。オンにしておいて良いかなと思います。

罫線

ハイフン「-」、アンダースコア「_」、イコール「=」、アスタリスク「*」、ハッシュ「#」、チルダ「~」を3つ以上続けて入力すると、それぞれに対応した下罫線が入力されます。

このような感じです。

Wordの罫線の入力オートフォーマットオプション

けっこう気持ちいいですね。罫線をよく使われる方はオンにしてもよいかもしれません。

「|」と「-」の組み合わせなどで、表を作成することができます。これもマークダウンに似ていますね。

Wordの表の入力オートフォーマットオプション

ただ、 Enter キーを押すと一行ずつ表に変換されてしまうので、作りやすさでいうと微妙な感じもしますね。オフでいいかな~。

既定の見出しスタイル

1行以内で入力して Enter キーを2回で「見出し1」のスタイルが適用されるとのことなのですが、私の環境では機能しませんでした。

日付スタイル

「2017年6月15日」とか「2017/6/15」などと入力をすると「日付」スタイルが適用されます。ただし、デフォルトでは「日付」スタイルは「標準」スタイルと同じなので、「日付」スタイルを設定しないと意味がないです。

結語のスタイル

「敬具」や「草々」など(結語というそうです)を入力すると、「結語」スタイルが適用されます。右揃えになっているので、自動で右端によってくれます。

私はあんまり使わないですけどね…。

入力中に自動で行う処理

まだあんのかよ~

って、お思いかも知れませんが、あとちょっとですのでお付き合い下さいませ。

以下はこれまでの分類に含まれなかった、その他的な入力オートフォーマットのオプションとなります。

リストの始まりの書式を前のリストと同じにする

このオプションをオンにしていると、箇条書きリストで特定の文字書式を引継ぐようになります。書式は区切り文字を合図として切り替えます。

例えば以下の図のように、太字の後に区切り文字としてコロン「:」、その後は太字を解除するといった書式が、各段落に引き継がれるという形です。

Wordのリストの始まりに関する入力オートフォーマット

区切り文字としてはコロン「:」、セミコロン「;」、ハイフン「-」、ピリオド「.」、エクスクラメーションマーク「!」、クエスチョンマーク「?」の6種類が対応をしています。

ただし、このオプションは半角英数でしか機能しませんので、日本語を交えて活用するのは難しいかも知れません。

Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する

この設定については以下記事にてお伝えしています。

Wordの「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」とは?
Wordの世界においてスペースやタブの挿入とインデントは全く別のものだということ、また「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」の機能についてお伝えします。

文書によってはオンにしたほうが上手に作れると思います。

Wordをエディタのように使いたいときはインデントは邪魔ですので、オフにしておいてよいでしょう。

設定した書式を新規スタイルとして登録する

このオプションは欧文で機能するオプションですので、オフにしておいてよいでしょう。

かっこを正しく組み合わせる

このオプションをオンにしておくと、適当な閉じ括弧を入力したとしても、はじまりの括弧と同じ種類の閉じ括弧に自動で修正をしてくれます。

Wordの括弧に関する入力オートフォーマット

日本語と英数字の間の不要なスペースを削除する

読んで字のごとくなのですが、このオプションをオンにしておくと、日本語と半角英数字の間の半角スペースを自動で除去してくれます。

Wordの日本語と英数字の間のスペースの除去

Wordはもともと日本語と英数字の間に隙間を作って読みやすくするようにできていますので、半角スペースをどうしても入れてしまうクセが邪魔な場合はオンにしておくとよいでしょう。

私は半角スペースは自分でコントロールしたいので、オフにして、半角スペースがあっても削除しないようにしています。

ちなみに、このオプションは全角スペースには機能しません。

‘記’などに対応する’以上’を挿入する

段落に「記」だけを入力して確定をすると、「以上」のみが右揃えとなっている段落が次の段落として自動で生成されます。

社内の書類をいつもたくさん作っていらっしゃる方には便利な機能かも知れません。

頭語に対する結語を挿入する

「’記’などに対応する’以上’を挿入する」と同じような機能で、段落に「拝啓」「前略」などの頭語のみ入力して確定をすると、「敬具」「草々」などのそれに対する結語のみが右揃えとなっている段落が、次の段落として挿入されます。

これも、このような文書を頻繁に作られている方にとっては便利かも知れませんね。

まとめ

以上、Wordの「入力オートフォーマット」の全ての設定とその機能についてお伝えしました。

全然知らない時に、まとまってかかってくると厄介ですが、 一つ一つ確認すれば、たいして難しいことはないですよね。

今一度、すべての設定について見直して、使いたい便利なものはオンにして、不要なものはオフにするだけで、これからのWordの作業が圧倒的に快適になるものと思います。

なお、以下が現在の私の設定です。

Wordの入力オートフォーマットの設定

基本的にはオフにしておいて、これは必要だと思うのだけオンにしておくのがコツかなと思います。

ぜひご活用ください!

VBScriptで複数のファイル・フォルダ・アプリケーションをダブルクリック一発で開く方法

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こんにちは!あつもり(@atumori17)です。

前回はVBScriptを使ってメッセージボックスに現在の時刻を表示させてみました。

初心者でも簡単プログラムでWindowsの効率化!VBScriptをやってみよう
特別なアプリケーションのインストール不要。初心者向けのプログラミング言語VBScriptの紹介です。VBScriptの概要から、実際にプログラムをしてメッセージボックスを表示させるところまでの説明です。

今回はVBScriptで複数のファイルやフォルダ、アプリケーションをダブルクリック1発で起動する方法を紹介します。

朝一番、デスクに座ってパソコンを立ち上げて、メールソフト、インタネットブラウザを立ち上げて、日報フォルダを開いて・・・というようにだいたい毎日決まった作業をしませんか?それならばワンクリックで複数のファイルやアプリケーションが開いたら便利だと思いませんか?

複数のファイルやアプリケーションを開くスクリプト

テキストエディタ開き下記のコードを入力します。全て入力し終わったら「複数ファイル1発起動.vbs」などのファイル名でデスクトップに保存します。

Option Explicit
Dim objWshShell
'シェルオブジェクトの作成
Set objWshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
'シェルの実行
objWshShell.Run "C:\Users\atumori\Desktop\週報"
objWshShell.Run """C:\Program Files (x86)\SoundEngine Free\SoundEngine.exe"""
objWshShell.Run "C:\Users\atumori\Desktop\2017年6月残業.xls"

プログラムコードの解説

変数宣言を強制する

プログラムの一番最初の行に

Option Explicit

と書くことで変数を宣言しない場合にメッセージボックスで警告を出すことができます。

変数をタイプミスしたときに、宣言されていない変数として警告を出してくれるのでとっても便利です。

変数を宣言していない場合、プログラムの実行時に以下のようなメッセージが表示されます。

Dimで変数を宣言する

次の行で作成するシェルオブジェクトの変数を宣言します。VBScriptで変数を宣言するときにはDimステートメントを使います。

書きかたは以下の通りです。

Dim 変数名

今回のプログラムでは

Option Explicit
Dim objWshShell

としていますから、「objWshShell」という変数を宣言したということになりますね。ちなみにVBAのように変数名の後にデータ型を指定することはできません。

シェルオブジェクトを作成してセットする

Set 変数名 = WScript.CreateObject(“WScript.Shell”)

シェルオブジェクトを作成します。

シェルとはWindowsが持っている機能を使うためのプログラムのようなものです。シェルを使うことでフォルダを開いたり、コントロールパネルを開いたり、アプリケーションやファイルのショートカットを作ったりすることができるようになります。

上記のようにシェルオブジェクトを作成すると、VBScript上でシェルが使えるようになります。

Runメソッドで実行する

シェルオブジェクト.Run ファイルパス

シェルオブジェクト.Runはファイルやフォルダ、アプリケーションを開くためのメソッドです。

空白を含むパスは注意が必要

Runメソッドで指定するファイルパスですが、空白を含むパスの場合注意が必要です。空白を含むパスの場合は下記のように、ダブルクォテーションを3つ続けて記述します。

“””C:\Program Files (x86)\SoundEngine Free\SoundEngine.exe”””

プログラム上に直接書き込んだ文字をリテラルと呼びます。この場合、C:\Program Files (x86)\SoundEngine Free\SoundEngine.exeがリテラルです。

リテラルに空白を使用するときは、左右をダブルクォーテーション3つで囲むというルールがあります。こうしないと下図のようなエラー内容のメッセージボックスが表示されます。

フォルダのパスの調べ方

Runメソッドで指定するフォルダやファイルパスの調べ方です。

フォルダを右クリックしプロパティを選択します。

「セキュリティ」タブをクリックして「オブジェクト名」のあとに書かれたフォルダのパスを選択します。右クリックしてコピーを選択します。

フォルダのパスを下記のようにしてダブルクォーテーションの中に貼り付けます。

objWshShell.Run “C:\Users\atumori\Desktop\週報

プログラムの説明は以上になります。

アプリケーションを実行してみる

では実際に起動してみます。デスクトップにある「複数ファイル1発起動.vbs」をダブルクリックして起動します。さきほどRunメソッド指定したファイルやアプリケーションが開きました。

まとめ

いかかでしたか?今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • VBScriptで複数のフォルダやアプリケーションを1発で起動できると便利
  • シェルオブジェクトのrunコマンドを使えばフォルダやファイルが開ける
  • リテラルに空白を使うときはダブルクォテーション3つで囲む

用途別に起動ファイルを作っておけば、業務ごとに使い分けられるので便利です。また曜日によって起動するアプリケーションを変えるなんてこともできます。
次回は「VBScriptで曜日によって起動プログラムを変える方法」をご紹介します。お楽しみに~。

連載目次:初心者でも簡単!VBScriptでWindows効率化

Windowsを操作できるプログラミング言語「VBScript」を使って、日々の業務効率化! テキストエディタで簡単にできますので初心者にもおすすめです。
  1. 初心者でも簡単プログラムでWindowsの効率化!VBScriptをやってみよう
  2. VBScriptで複数のファイル・フォルダ・アプリケーションをダブルクリック一発で開く方法

初心者でもできる!Googleフォームで作成したお問い合わせフォームにGASで自動返信機能を追加する

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こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

「自動返信機能付きお問い合わせフォーム」を作ってみようシリーズの第二弾です。前回はフォームの入力画面とスプレッドシートの連携部分を作成しました。

無料で簡単!Googleフォームで「お問い合わせフォーム」を作成する
Googleフォームで、「お問い合わせフォーム」を簡単に作成する方法をお伝えします。「お問い合わせ」「資料請求」などの入力フォーム画面を作ることができます。自分で作成すれば無料ですし、カスタマイズも可能になります。

今回は、スプレッドシート側のGoogle Apps Scriptで、自動返信機能を作っていきましょう。Google Apps Scriptでは、フォームの送信やセルの編集、タイマー設定などをトリガーにスクリプトを実行することができます。フォームの送信をトリガーにして、お問い合わせフォームに登録されたメールに対して、登録内容の自動返信する機能を作っていきます。

自動返信メールがあることで、お問合わせをしてくた人に対して、きちんと登録が完了したことをお伝えすることができます。

フォームからスプレッドシートに入力された情報を取得する

フォームから入力されたデータはスプレッドシートの最終行に追加されていきます。なので、最終行のデータからメールアドレスやお名前などの登録情報取得していきましょう。

Google Apps Scriptでアクティブなシートを取得するには、SpreadsheetAppにgetActiveSheetメソッドを実行します。

書き方は

SpreadsheetApp.getActiveSheet();

です。

登録情報を取得するには、getRangeメソッドとgetValueメソッドを使います。sheetオブジェクトに対して、getRangeメソッドで行・列の位置を指定してgetValueメソッドでセルの値を取得します。

このように書きます。

Sheetオブジェクト.getRange(行番号,列番号).getValue();

データは最終行に追加されるので、最終行の情報も取得しましょう。シートの最終行はgetLastRowメソッドで取得します。

書き方は

Sheetオブジェクト.getLastRow();

です。

getLastRowメソッドでの値をrowという変数にいれておきます。
実際のコードはこのようになります。

function autoReply() {
 var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();//スプレッドシートを取得
 var row = sheet.getLastRow();//最終行を取得
 var name     = sheet.getRange(row, 2).getValue();//2列目、最終行のセルの値を取得。つまりお名前欄のデータを取得します。
 var mail     = sheet.getRange(row, 3).getValue();//以下同様に、必要なデータを取得します。
 var item     = sheet.getRange(row, 4).getValue();
 var contents = sheet.getRange(row, 5).getValue();

取得した内容をもとにメール文面を作成する

今回は取得した内容を元にメール文案を作成してきましょう。
「\n」は改行になります。

メールを送信するにはGmailAppにsendEmailメソッドを実行します。

書き方は

GmailApp.sendEmail(送信先アドレス, 件名, 本文, オプション)

です。

メール送信について、詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてみてください。

初心者でも簡単!Google Apps ScriptでGmailを操作してメールを送る方法
Google Apps Scriptでメールマガジンを送るシステムを作りたいと思います。シリーズ初回の今回は、Google Apps ScriptでGmailを操作してメールを送る方法です。

function autoReply() {
 var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 var row = sheet.getLastRow();
 var name     = sheet.getRange(row, 2).getValue();
 var mail     = sheet.getRange(row, 3).getValue();
 var item     = sheet.getRange(row, 4).getValue();
 var contents = sheet.getRange(row, 5).getValue();

 var title = "お問い合わせありがとうございます。";//メールタイトル

 //メール本文を作成
 var mail_body
 = "お問い合わせありがとうございます。\n"
 +"下記のとおりお問い合わせを受け付けました。\n\n"
 + "--------------------------------------\n"
 + "○お名前\n"
 + name + "\n\n"
 + "○ご連絡先メールアドレス\n"
 + mail + "\n\n"
 + "○お問い合わせ項目\n"
 + item + "\n\n"
 + "○お問い合わせ内容\n"
 + contents + "\n\n"
 + "---------------------------------------\n\n"
 + "確認後、返信させていただきます";

 GmailApp.sendEmail(mail,title,mail_body);//メール送信

実行するとフォームで入力されたメールアドレスに対して、以下のメールが送られます。

フォーム送信をトリガーに設定する

では、スクリプトの実行をフォームの送信と紐付けていきます。
トリガー設定するには、メニューバーにある時計マークをクリックします。

autoReplyファンクションを選んで、イベントを「スプレッドシートから」「フォーム送信時」に変更しましょう。

これで、フォーム送信をトリガーにメールが自動で返信されます。
フォームに入力して試してみてください。

まとめ

Google Apps Scriptでフォーム送信をトリガーに自動返信する機能を実装しました。

今回は

  • スプレッドシートからセルの値の取得方法
  • Google Apps Scriptでのメール送信する方法
  • 「フォームの送信」をトリガーにスクリプトを起動する法

を実行する方法を学びましたね。ひとつひとつは、基本的な内容ではあるのですが、これらを組み合わせることで、様々機能を実装することができようになります。ぜひ、あなたなりの機能開発にもチャレンジしてみください。

次回は、問い合わせがあったらチャットワークに通知する機能を実装してきましょう。

どうぞ、お楽しみに!

連載目次:GoogleフォームとGASで簡単に作る問い合わせフォーム

問い合わせフォーム…GoogleフォームとGoogle Apps Scriptを使えば簡単に自作することができます。しかも無料! 本シリーズでは、その作り方と便利機能についてお伝えします。
  1. 無料で簡単!Googleフォームで「お問い合わせフォーム」を作成する
  2. 初心者でもできる!Googleフォームで作成したお問い合わせフォームにGASで自動返信機能を追加する

GoogleスプレッドシートでAIに自動でグラフを作ってもらう方法

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こんにちは!とくP(@toku_jpn)です!

突然ですが、Googleスプレッドシートのデータ探索機能はご存知でしょうか? データ探索機能とはGoogleのAIが現在編集している表やデータを分析してグラフや情報を自動で生成、提示してくれる機能です。

Googleスプレッドシートは同時編集ができるなど資料の作成スピード向上に大いに役立つツールとして活用されている方も多いと思いますが、データ探索機能を知らない方はけっこう多いのではないかと思います。データ探索機能を使いこなせるようになれば特にグラフ作成の効率が大幅に向上します。

今回はそんなデータ探索機能のご紹介、かつ、先日発表されたデータ探索機能の最新アップデート内容についても触れていきたいと思います。

データ探索機能でグラフを作成する方法

さて、データ探索機能をご紹介するには実際の利用例をお見せしたほうがわかりやすいと思います。 とりあえず、以下の簡単な売上表を用意しました。

こちらの売上表に記載されている売上額を元にデータ探索機能を活用して売上推移グラフを作成してみたいと思います。

では、データ探索機能はどこから起動するかですが、とっても簡単です。 スプレッドシートの右下に何やらマークが存在するのがわかるかと思います。これがデータ探索機能を起動するボタンです。

試しにマウスポインタを近づけてみるとデータ探索機能のボタンが現れると思います。

「なんだろうと思っていたら…」「こんなところにあったのか〜」と思ってしまうくらいのところにあるんですよね。

 

では、データ探索機能を起動してみましょう。クリックしてみてください。そうすると右側に別枠が現れて中に折れ線グラフが表示されています。

はい、実はもうこの時点でGoogleのAIが売上表を分析して適切なグラフを自動で生成してくれているんです。Google恐るべし…。

 

それではグラフの挿入方法ですが、こちらもとっても簡単です。ドラッグ・アンド・ドロップするだけでグラフが挿入できます。

はい、おしまいです!これだけ!

手動でのデータ範囲の指定、グラフの種類選択などは全くする必要がありません! これでグラフを作成するようにしていけばこれまでグラフ作成にかけていた時間をけっこう削減できるかと思います。

※グラフ上にマウスポインタを乗せると現れる「グラフを挿入」をクリックしても挿入できます。どちらにしても簡単!

AIによる他のレコメンド

ちなみに、先ほどの折れ線グラフ以外にもAI側からはいくつかのグラフが提案されます。なので、候補にあれば棒グラフを選択することもできます。

 

また、下画像のように各営業マンの販売数量合計表があり、ここから各営業マンの成績が全体のうち何%にあたるのかをグラフで見たい場合…は円グラフを選択してドラッグ・アンド・ドロップするだけです。

 

その他データ探索機能の便利な機能

ここまでお読みになってお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、AIが表の数値やグラフを読み取り数字の傾向などの分析もしてくれます。

また、ご紹介は割愛しますがその他にデータ探索機能には

  • 表の背景色を変更する
  • 選択範囲の合計値や平均値などの数値を一度に表示してくれる

などの機能があります。日常業務で積極活用していくことで業務効率の大幅アップは間違いなしです。ぜひ、どんどん活用してみてください。

データ探索機能アップデートで自然言語に対応

日本版はまだ未対応にはなるのですが、実はデータ探索機能が6/1のアップデートで自然言語に対応しました。

グーグルは「Googleスプレッドシート」をアップデートし、人工知能(AI)を組み込むことで自然言語によるコマンドが理解できるようにした。

つまりどういうことかというと、

  • 「毎月の売上推移が見たい」「6月の売上割合が見たい」というユーザー側の望むグラフを作成してくれるようになる
  • 自然言語(つまり文章)で書かれたオーダー内容をGoogleのAIが理解してくれる

というものになります。

これにより、“自分が必要とするグラフを選択する”という手間が省け、望むグラフをストレートに取得することが可能になります。

また、グラフ作成の作業が操作からコミュニケーションに近くなるため、ITリテラシーの高低にかかわらず誰でも簡単に希望するグラフを作成することが出来るようになります。

(データ探索機能に限ったことではないと思いますが)今後もGoogleはツールへのAIの埋め込みを進めていき、

  • コミュニケーションをするように操作できるツールにする
  • 誰でも簡単に使うことが出来る環境にしていく
  • AI活用をより身近なものとする

と考えられます。

おわりに

いかがでしたか?

今回はデータ探索機能を使って自動でグラフを作成する方法、そしてデータ探索機能のアップデートについてもご紹介し、今後ますます作業の自動化が進む、ITツール活用へのハードルが下がっていくことを述べました。

本記事の後半にご紹介したアップデートについてはまだ日本版に対応していませんが、いずれは対応されることでしょう。今あるデータ探索機能でも業務効率は大きく向上できますのでぜひ使ってみてください!

今後もますます便利に…使いやすくなっていくGoogleのツール…今お使いの方もそうでない方も業務効率化を検討する上で今後もGoogleのツールに要注目です!

それでは!

VBScriptで曜日ごとに起動するファイルやフォルダ、アプリケーションを変える

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こんにちは!あつもり(@atumori17)です。

前回はVBScriptを使って複数のファイルやフォルダ、アプリケーションをダブルクリック1発で起動する方法を紹介しました。

VBScriptで複数のファイル・フォルダ・アプリケーションをダブルクリック一発で開く方法
VBScriptを使って複数プログラムを1発で開く方法を紹介しています。起動ファイルを作っておけば、業務ごとに使い分けられるのでWindowsでの業務を効率化できます。また曜日によって起動するプログラムを変えるなんてこともできます。

今回は前回のプログラムを元にして、曜日によって起動するファイルを変える処理を追加してみたいと思います。曜日によって起動するファイルを変えることでさらに実用的なプログラムになると思います。

例えば毎週水曜日に定例会議がある場合。月曜は週報を書いて、火曜日から会議の資料を作り、水曜日に会議に臨む、というようなパターンがあったとします。そこでVBScriptで起動させるファイルやアプリケーションを下記のような感じにしてみました。

曜日 起動するファイル・アリケーション
週報のフォルダ、メールアプリ、インターネットブラウザ
定例会議の資料フォルダ、メールアプリ、インターネットブラウザ
チャットアプリ、メールアプリ、会議メモ用のファイル
木・金 メールアプリ、インターネットブラウザ
土・日 メッセージボックス

曜日ごとに起動させるファイル、アプリケーションが決まったので、実際にスクリプトを書いていきます。

曜日ごとに起動するファイルやアプリケーションを変えるスクリプト

テキストエディタを開き下記のコードを入力します。全て入力し終わったら「曜日で起動ファイルを変える.vbs」などのファイル名でデスクトップに保存します。

このスクリプトは前回の「複数ファイル1発起動.vbs」を元にしており、曜日ごとに起動させるファイルを変える処理を追加しています。

Option Explicit

Dim objWshShell
Dim dayName
'シェルオブジェクトの作成
Set objWshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")

    '曜日名を取得する
    dayName = Weekday(Now)
    '曜日によって処理を変える
    Select Case dayName
        '月曜
        Case 2
            objWshShell.Run "C:\Users\cellica\Desktop\週報"
            objWshShell.Run """C:\Program Files (x86)\Windows Live\Mail\wlmail.exe"""
            objWshShell.Run """C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe"""
        '火曜
        Case 3
            objWshShell.Run "C:\Users\cellica\Desktop\定例会資料"
            objWshShell.Run """C:\Program Files (x86)\Windows Live\Mail\wlmail.exe"""
            objWshShell.Run """C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe"""
        '水曜
        Case 4
            objWshShell.Run "C:\Users\cellica\Desktop\会議メモ.txt"
            objWshShell.Run """C:\Program Files (x86)\Windows Live\Mail\wlmail.exe"""
            objWshShell.Run """C:\Program Files\Chat\chat.exe"""
        Case 5,6
            objWshShell.Run """C:\Program Files (x86)\Windows Live\Mail\wlmail.exe"""
            objWshShell.Run """C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe"""
        '土・日曜
        Case Else
            MsgBox "今日は休みです"
    End Select

'シェルオブジェクトの解放
Set objWshShell = Nothing

プログラムコードの解説

Weekday関数で曜日を取得する

dayName = Weekday(日付)

Weekday関数は指定した日付の曜日を返す関数です。ここでは日付を現在の日時を返すNow関数で指定していますので、変数dayNameには現在の曜日が入ります。

注意しなければいけないのが、Weekday関数が返す曜日は数字であるということです。各数字に割り当てられた曜日は以下のようになります。

内容
1 日曜
2 月曜
3 火曜
4 水曜
5 木曜
6 金曜
7 土曜

この記事を書いているのは火曜日ですので変数dayNameには3が入ります。

Select Case文で曜日ごとに処理を分ける

Select Case文を使うことで変数の値によって処理を分岐させることができます。If文を使って処理を分岐させても良いのですが、今回のように処理が5つに分岐するような場合はSelect Case文を使ったほうがプログラムコードが見やすくなります

書きかたは以下の通りです。

Select Case 変数
Case 値1
変数が値1のときの処理
Case 値2
変数が値2のときの処理
Case Else
値1,2以外のときの処理
End Select

ここでは変数dayNameに曜日をあらわす値が入っています。この値によって実行する処理を分けています。

Case 値1,値2

処理を分岐させる条件になる値ですが、カンマで区切って複数指定することもできます。

Case Else
実行させる処理

Case Elseはいずれの条件にも当てはまらなかった場合の処理を指定することができます。

ここでは

Case Else
            MsgBox "今日は休みです"

として土曜または日曜の場合はメッセージボックスを表示させるようにしています。

プログラムの説明は以上になります。

アプリケーションを実行してみる

では実際に起動してみます。デスクトップにある「曜日で起動ファイルを変える.vbs」をダブルクリックして起動します。

この記事を書いているのは火曜日ですが、火曜日に開くように指定したファイルやアプリケーションが開きました。

まとめ

いかかでしたか?今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • VBScriptで起動するファイルを曜日ごとで分けると便利
  • Select Case文で曜日ごとに処理を分岐させることができる
  • Weekday関数で曜日を取得できる

使い方次第でファイルやアプリケーションを起動する手間が省けて時短になりますね。それではまた~。

連載目次:初心者でも簡単!VBScriptでWindows効率化

Windowsを操作できるプログラミング言語「VBScript」を使って、日々の業務効率化! テキストエディタで簡単にできますので初心者にもおすすめです。
  1. 初心者でも簡単プログラムでWindowsの効率化!VBScriptをやってみよう
  2. VBScriptで複数のファイル・フォルダ・アプリケーションをダブルクリック一発で開く方法
  3. VBScriptで曜日ごとに起動するファイルやフォルダ、アプリケーションを変える

Word VBA入門の最初の一歩!マクロ作成準備の6つのステップ

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photo credit: dmitryzhkov 2_DSC8187_256 via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

お仕事でWord使うこと…多いですよね!

言わずと知れた、Microsoft社による超定番文書作成ソフトで、多くの職場で使われていることでしょう。

しかし、ちょっとしたクセや独特の操作感もあって、イライラ…でもみんなが使っているから仕方なく使っている、そんな方もいるかも知れませんね。

さて、そんなWordですが、実はそれを使うことによる大きなメリットがあります。

それはWord VBAを使えるということです。

一連の動作をVBAでちょっとプログラミングをするだけで、いつもの作業を自動化できてしまうのですよ!

さて、超初心者向けの第一歩として、Word VBAをはじめる前にやっておくべき準備をサクっとお伝えしておきます。

では、行ってみましょう!

Wordのリボンに開発タブを追加する

デフォルトの状態では、Wordマクロ開発のための「開発」タブがリボンに表示されていないので、これを表示していきましょう。

Wordのリボンの「ファイル」から「オプション」を選択します。

Wordのファイルオプション

「Wordのオプション」というウィンドウが開きますので、左側のメニューから「リボンのユーザー設定」を選択。メインタブの中の「開発」にチェックを入れて「OK」をします。

Wordオプションウィンドウ

これでリボンに「開発」タブが追加されます。

エディターVBEを起動する

Word VBAを組んでいくには、専用のエディターであるVisual Basic Editor(VBE)というWordとは別のアプリケーションを使用します。

エクセルVBAを使う方にはおなじみですね。

VBEを起動するには、リボンの「開発」タブから「Visual Basic」をクリックします。

WordでVisual Basicを開く

すると、以下のようなシンプルな画面が表示されますが、これがVBEです。

VBEの画面

さて、このVBEですが、Wordからはショートカットキー Alt + F11 でも開くことができます。使用頻度めちゃめちゃ高いので覚えておきましょう。

VBEのオプション設定

最初に設定しておいたほうがVBEのオプションがありますので紹介します。

あ、エクセルVBAですでに設定済みの方は飛ばしてOKですよ~。

VBEのメニューから「ツール」→「オプション」とたどります。

VBEのツールオプション

「オプション」ウィンドウが開きますので、以下二つの設定を変更しておいてください。

  • 自動構文チェック:チェックを外す
  • 変数の宣言を強制する:チェックを入れる

VBEのオプションウィンドウ

前者は、VBAの構文エラーをしたときにいちい出るポップアップを表示させないようにする設定、後者は変数を使う際にDimステートメントによる宣言をしないとダメですよ~という設定です。

標準モジュールを追加する

VBAのプログラムは一般的には「標準モジュール」というエリアに記述をします。

新規ファイルの場合は存在していませんので、標準モジュールの追加をしていきましょう。

VBEのメニューから「挿入」→「標準モジュール」を選択します。

VBEで標準モジュールを挿入

すると、左側のウィンドウ「プロジェクトウィンドウ」に標準モジュールというフォルダとその配下に「Module1」という標準モジュールが追加されることを確認できます。

また、右側には「Option Explicit」とだけ書かれた白いウィンドウが表示されますね。このウィンドウが「コードウィンドウ」と言い、実際にVBAのコードを入力していくウィンドウです。

VBEのコードウィンドウ

標準モジュールの追加はアクセスキー AltIM で実行可能です。頻繁に行う作業ですので、アクセスキーを覚えておくと良いですよ。

イミディエイトウィンドウを開く

コードウィンドウとともに、よく利用するウィンドウがイミディエイトウィンドウです。

イミディエイトウィンドウを開くには、VBEのメニューの「表示」→「イミディエイトウィンドウ」を選択します。

VBEのイミディエイトウィンドウ

すると、コードウィンドウの下部にイミディエイトウィンドウが登場します。

VBEのイミディエイトウィンドウ

イミディエイトウィンドウは、プログラムのログを表示したり、コマンドを入力したり、VBAによるWordマクロ開発で活躍するウィンドウです。

ショートカットキー Ctrl + G でいつでも開いて移動できますで覚えておきましょう。また、コードウィンドウを開くまたは移動するには F7 キーですので合わせて覚えておくと良いですよ!

VBAをマクロ有効文書として保存する

書いたVBAはWordからでもVBEからでも Ctrl + S で保存ができます。

VBAはWordファイル内に保存されることになるのですが、通常の「Word文書(*.docx)」ではなく、その形式を「Wordマクロ有効文書(*.docm)」として保存する必要があります。

Wordマクロ有効文書として保存

通常のWord文書として保存してしまいそうなときは、以下のような警告ダイアログが出ますので気づくかとは思いますが、ちゃんと把握しておいたほうが良いですよね。

以下の機能をマクロなしの文書に保存することはできません

まとめ

Word VBAをはじめるための初心者向け最初の一歩の最初の準備として以下手順をお伝えしました。

  1. Wordのリボンに開発タブを追加する
  2. エディターVBEを起動する
  3. VBEのオプション設定
  4. 標準モジュールを追加する
  5. イミディエイトウィンドウを開く
  6. VBAをマクロ有効文書として保存する

さて、これでWord VBAを活用して便利なマクロをバンバン作る準備が整ったというものです。

次回以降、Word VBAによる入力に関する便利ツールの作り方についてお伝えしていきますね。

どうぞお楽しみに!


Word VBAでカーソル位置に文字を入力するとっても簡単なプログラム

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photo credit: Diari La Veu – http://diarilaveu.com font: acistock via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

前回、以下の記事でWord VBAの準備についてお伝えしました。

Word VBA入門の最初の一歩!マクロ作成準備の6つのステップ
お仕事でWordを使うことは多いわけですが、Word VBAでプログラミングするだけで、その作業を自動化できてしまいます。今回は、初心者向けの第一歩として、Word VBAをはじめる前にやっておくべき準備をお伝えします。

さて、Word VBAで作業を自動化…どんなことをしたいですか?

と言われたら、それはもちろん「文字入力」ですよね。Wordは文書作成ソフトですから当然です。

いつもの定型文をショートカットキーでパッと入力できれば便利ですもんね。

しかし、Word VBAで文字を入力する方法は、実はとってもたくさんありまして、検索するとそのパターンは山ほどできてきます。

今回は、初心者向けWord VBAということで、多数あるで文字を入力する方法の中で最もシンプルでわかりやすいものを紹介します。

Selectionオブジェクトを使って、現在のカーソル位置に文字を入力する方法ですよ。

では、行ってみましょう!

初めてのWord VBA

さて、文字入力をするWordマクロを作る前に、Word VBAによるプロシージャの作成と実行を練習しておきましょう。

コードウィンドウに以下を入力してみましょう。

Sub debugTest()

Debug.Print "Word" & "VBA"

End Sub

入力できたら、以下に示す「実行」アイコンをクリックします。

Word VBAの実行

すると、イミディエイトウィンドウに以下のように「WordVBA」と出力されますよね。

Word VBAでイミディエイトウィンドウに出力

実行はSubプロシージャ内にカーソルがある状態で F5 キーでも可能です。

Subプロシージャ

Word VBAで作成するプログラムは、Subプロシージャという単位で作成、実行をします。

Sub プロシージャ名()
‘処理
End Sub

一連のプログラムはSubで始まり、End Subで終わるというわけです。

VBEで「sub プロシージャ名」と入力した後に Enter キーを押すと、VBEの補完機能で

  • subの「s」が大文字になる
  • 括弧「()」が付与される
  • 「End Sub」が付与される

などが自動で行われます。便利ですので、使いこなしておきましょう。

文字列の連結

文字列を連結する場合はアンパサンド(&)記号を使います。

文字列1 & 文字列2

アンパサンドの前後にスペースを入れるのを忘れないようにしましょう。よくミスります。

Debug.Printでイミディエイトウィンドウに出力

Debug.Printは指定した値をイミディエイトウィンドウに出力する命令です。

Debug.Print

Wordの文書に何かの操作をするわけではありません。

プログラムの動作などを確認する際に、うまいこと入れていきましょう。

Selectionオブジェクトとは

さて、本題に入りましょう。

Word VBAを語る上でぜひ知っておいて欲しいのが、カーソルの位置・選択範囲を表すSelectionオブジェクトです。

このSelectionオブジェクトを使って、現在カーソルがある位置または選択している箇所に対して

  • 文字や段落記号を入力する
  • コピーや削除をする
  • スタイルを変更する
  • フォントの設定を変更する
  • 文字列を検索をする

などの操作を実行することができます。

文書の入力中にショートカットキーに登録したマクロなどを利用する際には、Selectionオブジェクトに大いにお世話になりそうですよね。

現在のカーソル位置を知る

まず、Selectionオブジェクトを使って、現在のカーソル位置を調べてみましょう。

Selectionオブジェクトは、選択範囲もつかさどりますから「最初」と「最後」があります。

その位置を知るには、Selectionオブジェクトに対するStartプロパティ、Endプロパティを使います。

書き方はこちらです。

Selection.Start
Selection.End

それぞれ得られる値は文字位置を表す整数です。

例えば、以下のようなWordの文書が開いていて、カーソルは文書の冒頭にあるとします。

Word文書の先頭にカーソル

この状態で以下のプロシージャを作成してみましょう。

Sub getPosition()

Debug.Print "Start: " & Selection.Start
Debug.Print "End: " & Selection.End

End Sub

このプロシージャを実行すると、イミディエイトウィンドウに以下のように出力されます。

Word文書のカーソル位置をイミディエイトウィンドウに出力

Startが0、Endも0。

カーソルが文字列0の位置にあるということがわかりますよね。

選択範囲の位置を知る

では、範囲が選択されているときはどうなるでしょうか?

以下のように、ある文字列を選択した状態にしてみます。

Word文書で範囲選択

この状態で、先ほどのプロシージャを実行してみますと

Word VBAで範囲選択の場合の位置をイミディエイトウィンドウに出力

となります。

選択範囲の開始位置が127、終了位置が137ということですね。

これがSelectionオブジェクトの選択範囲の表現方法となります。

typeTextメソッドで文字を入力する

では、いよいよ文字入力をしていきましょう。

カーソル位置または選択範囲に文字入力をするには、Selectionオブジェクトに対してtypeTextメソッドを使います。

書き方はこちら。

Selection.typeText 文字列

カーソル位置に文字を入力する

では、typeTextメソッドを使って文字列を入力してみましょう。

例えば、以下のような位置にカーソルがあるとしましょう。

Word文書のカーソル位置

この状態で、以下プロシージャを作成して実行をしてみましょう。

Sub typeText()

Selection.typeText "----- ここから -----"

End Sub

実行結果はこうなります。

Word VBAでカーソル位置に文字入力

ばっちり入力できています。

選択範囲に文字を入力する

では、範囲選択されている場合に実行するとどうなるでしょう?

以下のように、範囲が選択されているとします。

Word文書で範囲選択されている

この状態で先ほどのプロシージャを実行してみましょう。楽しみですね。

Word文書で範囲選択されている

選択範囲が、typeTextで指定した文字列にごっそり入れ替わりましたね。

まとめ

Word VBAで文書のカーソル位置または選択範囲に文字を入力する方法についてお伝えしました。

カーソル位置と選択範囲を表すSelectionオブジェクトに対して、typeTextメソッドを使います。

「入力」に関しては、文字列の入力以外に、段落記号の入力についても理解しておく必要があります。

次回はそのあたりお伝えしますね。

どうぞお楽しみに!

連載目次:初心者向けWord VBAで文字入力をしてみよう

お仕事でよく使う文書作成ソフトWord。実は、WordでもVBAでプログラミングができるんです。本シリーズでは、初心者向けとしてWord VBAで文字入力をする方法をお伝えしていきます。
  1. Word VBA入門の最初の一歩!マクロ作成準備の6つのステップ
  2. Word VBAでカーソル位置に文字を入力するとっても簡単なプログラム

Googleマイマップでレイヤを活用して担当者別に営業先を管理する方法

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こんにちは!とくP(@toku_jpn)です!

Googleマイマップ活用の連載4回目です! 前回はGoogleマイマップをより営業管理で便利に活用するための方法として、マイマップに登録した場所に訪問記録などを登録する、整理する術をご紹介しました。

Googleマイマップに訪問記録を登録して営業先を管理する方法
Googleマイマップに作成者のオリジナルの情報を記録する方法をご紹介します。これを使いこなすことができれば、Googleマイマップだけで営業進捗管理、営業情報確認などができるようになります!営業マンの方にとって必須のツールになること間違いなしです!

さて、今回はレイヤ機能についてご紹介します。レイヤを活用することで

  • ひとつのマイマップファイル上で登録する場所を分類分けすることが出来る。(担当営業者別、エリア別など)
  • アイコン、色、記録するデータ内容などを各分類ごとに変えることが出来る
  • 表示する分類を選択、切り替えることが出来る

といったことが実現できるようになり、よりマイマップの情報が整理できる、視認性が向上します。

数人の営業マンで営業管理を行っている会社やエリアごとに担当が違う会社さんにおいては大活躍する機能です。馴染みの薄い概念にはなりますが操作自体はまったく難しくありません。気軽に学んでいきましょう!

Googleマップのレイヤ機能とは

Photoshopなどのソフトを活用したことがある方々にはレイヤは馴染みのある概念ですが、普通はあまり聞かない言葉だと思います。

レイヤとは日本語で”層”を意味します。レイヤのイメージはこんな感じです。

実は、レイヤはマイマップを作成すると自動的に作成されています。前回の記事までで作成したマイマップは以下のようなものでしたが、

このマイマップが作成されるときにレイヤもこのようなイメージで作成されています。

レイヤの上にユーザーが登録した場所や情報が記録されていき、その層、シートをGoogleマップ上に載せているというイメージになります。

Googleマイマップに情報を登録してもGoogleマップ上の情報は変更されないのはイメージ図のようにレイヤに情報を書き込んでいるにすぎないからなのです。

このレイヤの仕組みを活かして登録する情報の種類別にレイヤを作成し、重ねていくことで営業担当者やエリアなどの分類をもったマイマップを作成することができます。

レイヤを作成する方法

では、レイヤを活用して営業先を営業担当者別に分類して管理する方法をご紹介します。

レイヤを追加する

新しいレイヤを作成するには左側メニューにある「レイヤを追加」とかかれたボタンをクリックします。

たったワンボタンで中身が空っぽのレイヤが作成できました。簡単ですね!

それでは、新しく作成したレイヤを編集していきましょう!

レイヤに場所を追加する

場所を追加する方法は以前ご紹介した方法と同じで、追加したい場所を選択し「地図に追加」をクリックすることで追加されます。

ここでひとつ注意なのですが、新しく作成したレイヤを選択した状態であるかどうかを確認した上で地図の追加を行ってください。

一番上にあるレイヤに選択されたまま処理をしてしまった…というのはよくありますので…。選択状態はレイヤの左側に色がついているかどうかでわかります。

レイヤ名を編集する

さて、場所を登録したらレイヤの名前も変更しておきましょう。「無題のレイヤ」と書かれている部分をクリックすると「レイヤ名を編集」の画面に移行します。

好みのレイヤ名を記入したら「保存」をクリックして確定してください。

新しいレイヤを追加して編集する方法は以上となります。

ここまでの作業を繰り返すことで以下のようなマイマップを作成することができます。

隠れてしまい一部見えませんが、山田さん、佐藤さん、村田さんの3人の営業員がいる設定で、ひとつのマイマップファイルに3人分の営業先を担当者で分類して登録してみました。

3人の営業員を登録した例をイメージ図で表すと下記のようになります。3枚のレイヤがGoogleマップ上に乗っているという感じです。

レイヤの表示をオフにする

さて、レイヤ名の横にチェックボタンがあるのにお気づきでしょうか?こちらをクリックしチェックを外すことで、そのレイヤに登録している場所の表示を外す事ができます。

例えば、山田さんの営業先だけを表示したい場合は山田さんと村田さんのレイヤのチェックを外すと以下のように佐藤さんの営業先のみの表示となります。

この時のレイヤの状況を図で示すと以下のようになります。Googleマップ上に乗っているレイヤの枚数が一枚になり、その他のレイヤに記載されていた情報は見えなくなる…というイメージです。

レイヤ表示の切替には

  • 自分の担当するデータのみ確認することが出来る
  • 大量の場所登録があった場合にはマップ上の表示をすっきりさせることが出来る

などのメリットがあります。

レイヤのアイコンの色を変更する方法

さて、レイヤで担当者別の分類ができましたが、以下のようにマップ上のアイコン色も分類別に分けることが出来るとマイマップの視認性が高まりそうですよね。

ここで、マイマップのアイコン色を変更して分類をよりわかりやすくする方法をご紹介します。なお、アイコンの変更や変更する範囲などその他の編集方法については割愛させていただきます。

では、営業先のアイコン色を山田さんは赤色、佐藤さんは青色、村田さんは黄色とするように編集してみましょう。

均一スタイルに変更する

「個別スタイル」をクリックすると「場所のグループ化方法」を変更できる画面が表示されますので、均一スタイルに変更します。

何をしているのかというと、記録されているデータのまとまり具合を変更しています。

個別スタイルでは山田さんの営業先一つ一つに対してアイコン色を設定できるのに対して、均一スタイルだと山田さんの営業先全てに対してアイコン職などの一括編集ができます。

今回の例では均一スタイルで編集するのが一番都合が良かったので均一スタイルに変更しています。

アイコンの色を変更する

「すべてのアイテム」の横にマウスカーソルを乗せると塗りつぶしのマークが表示されますのでそれをクリックしてください。

アイコンの色やデザインを変更できる画面が表示されます。山田さんの営業先には赤を選択したいので赤色を選択します。

これで山田さんの営業先のアイコンのみ赤色に変わりましたね!

同じようなやり方で他のレイヤについてもアイコンの色を変更していくと以下のように仕上がります。

ちなみに、編集前まで左側の画面に表示されていた登録先については、「個別スタイル」から「均一スタイル」に変更された際にすべて折りたたまれて「すべてのアイテム」に格納されています。こちらは、均一スタイルの左側にあるボタンを押すことで開くことができます。

アイコン色などは各場所ごとに変更ができなくなっているためグレー表示となっています。各場所ごとに変更を加えたい場合は「個別スタイル」で地道に編集していってください。

おわりに

さて、今回はGoogleマイマップのレイヤ機能とは何か、またその作成方法をご紹介しました。レイヤの仕組みはわかっていただけましたか?

はじめはわかりにくいかもしれませんが、慣れると今回ご紹介したように記録した情報の分類分けに大いに役に立ち管理能力が向上します!

営業担当者による分類以外にもエリア、売上額、販売品目などいろんな分類ができると思いますのでぜひ試してみてください!

さて、ここまでは地道にマイマップを作成する方法をご紹介しましたが、次回はなんと!簡単にマイマップにデータを取り込む裏技をご紹介したいと思います。

それでは!

連載目次:営業マン必見!Googleマイマップの作り方と活用法

Googleマップを日々使われている方は多いですが、実は自分用のオリジナルのマップを作ることができる「Googleマイマップ」という機能があります。 本シリーズではGoogleマイマップの作り方から活用法までを一挙紹介していきます!
  1. 営業先情報を劇的に管理しやすくするGoogleマイマップとその使い方
  2. Google マイマップで自分のオリジナルのマップを作成する方法【基礎編】
  3. Googleマイマップに訪問記録を登録して営業先を管理する方法

Word VBA初心者がまず押さえておくべき段落記号の入力方法

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photo credit: elenchos Return via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

初心者向けWord VBAで文字入力マクロの作り方をお伝えしています。

前回はこちらの記事でした。

Word VBAでカーソル位置に文字を入力するとっても簡単なプログラム
Word VBA初心者向けシリーズ。今回は、文字を入力する方法の中で最もシンプルな方法を紹介。SelectionオブジェクトのtypeTextメソッドを使って、現在のカーソル位置に文字を入力する方法です。

SelectionオブジェクトとtypeTextメソッドを使って、カーソル位置に文字入力をする方法をお伝えしました。

さて、Wordで文字入力というと、忘れてはならない存在として「段落記号」があります。

改行マーク的な「アレ」ですよ、「アレ」。

Word VBAでは、当然ながらその段落記号も入力することができます。

ということで、今回はWord VBAで知っておくべき段落記号の入力方法についてお伝えします。

では、行ってみましょう!

前回のおさらい

前回は、カーソル位置または選択範囲に文字を入力する以下のプログラムを紹介しました。

Sub typeText()

Selection.typeText "----- ここから -----"

End Sub

Selectionオブジェクトは、カーソル位置または選択範囲を表すオブジェクトでした。

そして、typeTextメソッドはそのSelectionオブジェクトの位置に、ここでいうと「—– ここから —–」という文字を入力するというものです。

結果をよーく見ると…

Word VBAのtypeTextでは段落記号は入らない

typeTextメソッドでは文字の入力はされますが改行はされないのです。

Wordで文字入力をする際に改行をしたいときはたくさんあります。ここでいう改行とは、「段落記号」を入力することです。

段落記号とは、この記号です。

Wordの段落記号

typeParagraphメソッドで段落記号を入力する

Word VBAでカーソル位置に段落記号を入力する方法。

書籍やネットで調べると、typeParagraphメソッドが紹介されています。

書き方は、以下の通りです。

Selection.TypeParagraph

これで、現在のカーソル位置または選択範囲に段落記号を入力できます。

例えば、以下のような位置にカーソルがあったとします。

Word文書のカーソル位置

この状態で以下プロシージャを実行すると…

Sub typeParagraph()

Selection.typeText "----- ここから -----"
Selection.typeParagraph

End Sub

「—– ここから —–」の文字の後に、段落記号が入力され、カーソル位置は次の行になりました。

Word VBAのtypeParagraphで段落記号を入力

んー、でも単に段落記号を入力するだけなのに、コードを一行も使うのって、もったいない感じしますよね。

組み込み定数で段落記号を入力する

もうちょっと簡単な方法はないものか…?

それで目を付けたのが、以下の4つの組み込み定数です。

定数 説明
VbCrLf キャリッジリターン+ラインフィード
VbCr キャリッジリターン
VbLf ラインフィード
VbNewline プラットフォームごとに設定

なるほど…!

では、以下プログラムで検証をしてみましょう。

Sub typeParagraph()

Selection.typeText "vbCr" & vbCr
Selection.typeText "vbLf" & vbLf
Selection.typeText "vbCrLf" & vbCrLf
Selection.typeText "vbNewLine" & vbNewLine

End Sub

結果はこちら!

Word VBAで組み込み定数で段落記号を入力

はい、いずれの組み込み定数の場合でも、もれなく段落記号が入力されていますね。

VBAによる入力という面ではどれでもよさそうです。

ただ、一点。以下記事によると、Wordでの検索時は「vbCr」が有効とのことですので、「vbCr」をデフォルトと考えておくのがよさそうです。

VBAで文字列比較のコード書いてて、Wordの改行コードで少しハマった。 if str = "なんちゃらかんちゃら" then がヒットしない。ウォッチしてみても、strにはちゃんと正しい文字は入っている。 VBAは文字列比較が「=演算子」で出来るはず。 (ちなみにC言語では無理。まぁ無理で当たり前なのだけど、新人さん...

組み込み定数を使えば、入力文字と連結して一行で表現ができるようになります。

Selection.typeText "----- ここから -----" & vbCr

こちらのほうがシンプルかなと思います。

範囲選択時に段落記号を入力

では、Selectionオブジェクトが範囲であった場合、つまり範囲選択時に段落記号を入力するとどうなるでしょうか?

例えば、以下のように一つの段落が丸々選択されている状態とします。

Word文書で範囲選択

このときに、以下のプログラムを実行しますと…

Sub typeParagraph()

Selection.typeText vbCr

End Sub

少し画像ではわかりにくいかも知れませんが、選択した段落全体が、入力した段落記号に置き換わりました。

Word VBAで選択範囲を段落記号に置換

まとめ

Word VBAでカーソル位置または選択範囲に段落記号を入力方法をお伝えしました。

typeParagraphメソッドを使う方法もありますが、行数を増やさなくて済みますので、組み込み定数vbCrを使う方法がおすすめです。

さて、次回ですが選択範囲の前後に文字を入力していく方法をお伝えします。

どうぞお楽しみに!

連載目次:初心者向けWord VBAで文字入力をしてみよう

お仕事でよく使う文書作成ソフトWord。実は、WordでもVBAでプログラミングができるんです。本シリーズでは、初心者向けとしてWord VBAで文字入力をする方法をお伝えしていきます。
  1. Word VBA入門の最初の一歩!マクロ作成準備の6つのステップ
  2. Word VBAでカーソル位置に文字を入力するとっても簡単なプログラム
  3. Word VBA初心者がまず押さえておくべき段落記号の入力方法

問い合わせを見のがさない!Googleフォームの問い合わせをチャットワークに通知する方法

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こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

「Googleフォームを活用して無料で問い合わせフォームを作ってみよう」シリーズの第3回目です。前回はフォームの入力をトリガーに登録してくれた人に対して自動でメール送信される機能を作成しました。今回は、Google Apps Scriptで問い合わせがきたら、自分のチャットワークに通知する機能を作っていきましょう。

前回のおさらい

作成したお問い合わせフォーム

前回作成したお問い合わせフォームはこちらでした。すっきりしていていいですね。

自動返信をするスクリプトのおさらい

スクリプトの部分ではgetLastRowメソッドで最終行を取得し、必要なデータを取得しています。取得したデータでメール本文を作成し、GmailApp.sendEmailでメールを送信するところまで実装しましたね。

初心者でもできる!Googleフォームで作成したお問い合わせフォームにGASで自動返信機能を追加する
Googleフォームで作成したお問い合わせフォームにGoogle Apps Scriptで自動返信機能を追加する方法をお伝えします。プログラミング初心者の方でも簡単に作成できます。

前回のコードはこちらです。

function autoReply() {
 var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 var row = sheet.getLastRow();
 var name = sheet.getRange(row, 2).getValue();
 var mail = sheet.getRange(row, 3).getValue();
 var item = sheet.getRange(row, 4).getValue();
 var contents = sheet.getRange(row, 5).getValue();

 var title = "お問い合わせありがとうございます。";
 var mail_body
 = "お問い合わせありがとうございます。\n"
 +"下記のとおりお問い合わせを受け付けました。\n\n"
 + "--------------------------------------\n"
 + "○お名前\n"
 + name + "\n\n"
 + "○ご連絡先メールアドレス\n"
 + mail + "\n\n"
 + "○お問い合わせ項目\n"
 + item + "\n\n"
 + "○お問い合わせ内容\n"
 + contents + "\n\n"
 + "---------------------------------------\n\n"
 + "確認後、返信させていただきます";

 GmailApp.sendEmail(mail,title,mail_body);

チャットワークにメッセージを送信する

メッセージをチャットワークで通知するには、ライブラリ「ChatWorkClient for GAS」を使います

チャットワークにメッセージを送るには、メッセージ本文とは他に以下の2つの情報が必要です。
・通知を送るルームをしていするためのルームID
・チャットワークの認証するAPIのアクセストークン

ライブラリ「ChatWorkClient for GAS」の使い方、ルームIDの取得方法はこちらにまとまっています。わからない方はぜひご覧になってみてください。

Google Apps Scriptの第一歩、初心者でもチャットワークにメッセージを送れる
Google Apps Scriptの第一歩ですが、しょっぱなから真っ先にチャットワークを操作してしまいます。初回はGASのプロジェクトの作成、ライブラリの追加、スクリプトの記述と実行までです。

チャットワークのAPIを取得する方法はこちらの記事です。

【祝】Zapier連携!Twitterのツイートをチャットワークに通知するぞ
チャットワークがZapier経由でGmailやTwitterなどの各種サービスと組み合わせて連携するができるようになりました!まずTwitterのツイートをチャットワークに送る連携をやってみました。

チャットワークにメッセージを送るには、sendMessageメソッドを使います。

書き方は

client.sendMessage({room_id: ”ルームID”, body: ”本文”});

です。

チャットワークではメッセージ記法が使えます。

例えば、このようなにinfoタグとtitleタグで見出しと内容をかこって書くとメッセージで囲み枠を使うことができます。

[info][title]見出し[/title]内容[/info]

他にも色々な記法があるので気になる方はこちらもご覧ください。

テキストに色付けや太字の装飾はできませんが、罫線や囲み枠などの装飾でしたら可能です。下記のタグを、投稿欄にご入力ください。 罫線タグ 参考画像: 囲み枠タグ タイトル参考画像: 囲み枠タグ(見出しあり) 見出し内容参考画像: エモーティコンの変換を無効にする ●● [/co...

function autoReply() {
 var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 var row = sheet.getLastRow();
 var name = sheet.getRange(row, 2).getValue();
 var mail = sheet.getRange(row, 3).getValue();
 var item = sheet.getRange(row, 4).getValue();
 var contents = sheet.getRange(row, 5).getValue();

 //前回部分を省略

 //チャットワーク用のメッセージを作成する
 //[info][/info]で囲む
 //[title][/title]で囲むことで文章を修飾しています
 var notify_body
  = "[info][title]" + name + "様から問い合わせがありました。[/title]\n"
  + "連絡先:" + mail + "\n"
  + "問合せ項目:" + item + "\n"
  + "問合せ内容:" + contents + "\n[/info]";

 //チャットワークに送信する

 var roomId = "123456"//ルームIDを入力
 var client = ChatWorkClient.factory({token: "XXXXXXXXXXXXXX"});//チャットワークのアクセストークンを入力
 client.sendMessage({room_id: roomId, body: notify_body});
}

チャットワークの通知画面を確認

フォームに入力があるとこのような通知が送られます。infoタグやtitleタグで囲った部分がメッセージ記法でうまく変換されていますね。

フォームが送信されたら、ユーザーに対してメールが送られるのとほぼ同時にチャットワークに通知がきます。

まとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか。Google Apps Scriptを使って、Googleフォームの機能を拡張しました。ビジネスはスピードが命ですから、フォームとチャットワークの連携すれば、お客様から問い合わせがあったことをすぐに把握できますね。

次回もGoogle Apps Scritpの実践的なテクニックをご紹介しますね。

どうぞ、お楽しみに!

連載目次:GoogleフォームとGASで簡単に作る問い合わせフォーム

問い合わせフォーム…GoogleフォームとGoogle Apps Scriptを使えば簡単に自作することができます。しかも無料! 本シリーズでは、その作り方と便利機能についてお伝えします。
  1. 無料で簡単!Googleフォームで「お問い合わせフォーム」を作成する
  2. 初心者でもできる!Googleフォームで作成したお問い合わせフォームにGASで自動返信機能を追加する
  3. 問い合わせを見のがさない!Googleフォームの問い合わせをチャットワークに通知する方法

Word VBAで選択範囲の前後に文字列で挿入するマクロを作る方法

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photo credit: chrisjohnbeckett Writing in the sand, San Sebastian via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

初心者向けにWord VBAで様々な文字入力をするマクロの作り方をシリーズでお伝えしています。

前回の記事はこちら!

Word VBA初心者がまず押さえておくべき段落記号の入力方法
初心者向けWord VBAで文字入力マクロの作り方をお伝えしています。今回は初心者のうちに知っておくべき段落記号の入力方法についてtypeParagraphメソッド・組み込み定数による方法をそれぞれお伝えします。

Wordで段落記号を入力する方法についてお伝えしまして、これでカーソル位置や選択範囲に文字列や段落記号を入力することができるようになりました。

ですが、とある選択範囲の前後に文字列を挿入したい場合はどうすればよいでしょうか?

「—– ここから —–」~「—– ここまで —–」みたいなやつです。

これ、マクロ化してショートカットキーに登録できたら、けっこう便利だったりしませんか?

ということで今回は、Word VBAで選択範囲の前後に文字列を挿入する方法です。

では、行ってみましょう!

選択範囲の前後に文字列を挿入したい

以下のようなWord文書があります。ちょうど、HTMLのimgタグが入力されている段落範囲を選択している状態です。

Word文書でimgタグの段落を選択

この状態のときに、何らからのショートカットキーが入力されたら、その瞬間に以下の図のようにしたいのです。

Wordで選択範囲の前後に文字列を挿入

つまり

  • 選択範囲の前に「—– ここから —–」
  • 選択範囲の後に「—– ここまで —–」

とそれぞれ入力したいということです。

選択範囲に対するtypeTextメソッドは差し替えになる

選択範囲はSelectionオブジェクトで表せます。文字入力なら、前回までお伝えしてきたtypeTextメソッドがあるのですが、うっかり以下のようなプロシージャを作成して実行してしまうと…

Sub insertText()

Selection.typeText "----- ここから -----"

End Sub

選択範囲が、うっかり全部消えてしまいます…!

Word VBAのtypeTextメソッドでは選択範囲の差し替えになる

typeTextメソッドを使うと、選択範囲の差し替えになっちゃうんでしたね。

だから今回のケースでは、typeTextメソッドは使えないのです。

insertBeforeメソッドで選択範囲の前に文字列を挿入する

今回のケースでは、選択範囲の「前」または「後」に文字列を挿入したいわけですよね。

まず、選択範囲の前に文字列を挿入する場合、Word VBAではinsertBeforeメソッドを使います。

書き方はこちら。

Selection.insertBefore 文字列

では、早速…imgタグの段落範囲を選択した状態で、以下プロシージャを作成して実行してみましょう。

Sub insertText()

Selection.InsertBefore "----- ここから -----"

End Sub

実行すると…おや?

Word VBAのinsertBeforeメソッドで文字列を挿入

改行…つまり段落記号を入力したいですよね。

そんな場合は、前回記事の組み込み定数vbCrを使って

Sub insertText()

Selection.InsertBefore "----- ここから -----" & vbCr

End Sub

とします。これで実行をしますと…

Word VBAのinsertBeforeメソッドで文字列と段落記号を挿入

このように想定通りの入力がされました。

ここで、一点注目してほしいのですが、選択範囲が元の選択範囲よりも前方向に広がっていますよね?

そうなんです。insertBeforeメソッドで挿入した文字列も選択範囲に吸収されて選択範囲が広がるんですね。

この特性はかなり重要なので、よ~く覚えておいて下さいね。

insertAfterメソッドで選択範囲の後に文字列を挿入する

さて、続いて後ろに「—– ここまで —–」と挿入していきましょう。

選択範囲の後に文字列を挿入する場合、insertAfterメソッドを使います。

書き方はこうです。

Selection.insertAfter 文字列

先ほどのinsertBeforeに続ける形で処理を追加しましょう。というのも、insertBeforeを実行した後でも選択範囲のEndは変わりませんでしたからね。都合が良いです。

では、imgタグの段落範囲を選択した状態で、以下プロシージャを作成して実行です。

Sub insertText()

Selection.InsertBefore "----- ここから -----" & vbCr
Selection.InsertAfter "----- ここまで -----" vbCr

End Sub

Word文書を見てみると、無事に前後に目的通りの文字列が挿入されています。

Word VBAのinsertAfterメソッドで文字列と段落記号を挿入

そして、insertAfterメソッドでも同様に、元の選択範囲に加えて挿入した文字列のところまで選択範囲が広がっていますよね。

insertBeforeメソッド、insertAfterメソッドはともにSelectionオブジェクトの範囲が広がりますので、この特性を覚えておくと良いです。

なにせ、じゃんじゃん選択範囲を広げながら、文字列を追加できますからね。

まとめ

Word VBAで選択範囲の前後に文字列を挿入する方法をお伝えしました。

insertBeforeメソッドで選択範囲の前、insertAfterメソッドで選択範囲の後に文字列を挿入します。

また、これらのメソッドを実行した結果、挿入した文字列分まで選択範囲が広がるという特性もぜひ覚えておいてくださいね。typeTextメソッドでは選択範囲がクリアされますからね。

さて次回ですが、せっかく作ったこのマクロ…これをショートカットキーに登録する方法についてお伝えします。

どうぞお楽しみに!

連載目次:初心者向けWord VBAで文字入力をしてみよう

お仕事でよく使う文書作成ソフトWord。実は、WordでもVBAでプログラミングができるんです。本シリーズでは、初心者向けとしてWord VBAで文字入力をする方法をお伝えしていきます。
  1. Word VBA入門の最初の一歩!マクロ作成準備の6つのステップ
  2. Word VBAでカーソル位置に文字を入力するとっても簡単なプログラム
  3. Word VBA初心者がまず押さえておくべき段落記号の入力方法
  4. Word VBAで選択範囲の前後に文字列で挿入するマクロを作る方法
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