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Google Atmosphere TOKYO 2016でお仕事効率化オタクが感じた『働く』の未来

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Google Atmosphere TOKYO 2016@六本木ヒルズ

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

本日ですが「Google Atmosphere TOKYO 2016」に参加してきました。

「Atomosphere」という単語はアトモスフィアと読みまして、「雰囲気」という意味です。

【おしえて!あっぷす先生】のブログでは

いまでこそクラウドと聞いてそれが何を意味するかは想像がつきますが、当時は誰もクラウドの全貌がつかめませんでした。そこで、その世界観を理解し実際に体感してもらうために開催された Google のイベントが “Atmosphere” だったのです。

と説明されています。

当時のGoogle Atmosphereはクラウドが中心だったようですが、現在ではクラウドも含めたGoogle社が提供するエンタープライズ向けのサービスを中心としたイベントとなっており、それに関するセッションや展示が、2日間たっぷりと堪能できます。

Googleは世界一のIT企業と言っても過言ではありませんから、このイベントを見れば時代の潮流というのも垣間見えるというもの…私たちの『働く』環境で今起きていること、そして近々訪れるであろうことは、どのようなものでしょうか?

まずは本日の基調講演から、お仕事効率化オタクが感じたこと、お仕事効率化オタクを自負しながら恥ずかしながら知らなかったことなどをレポートしたいと思います。

デジタルトランスフォーメーション

基調講演から最後のセッションに至るまで、何回も使われてきた「デジタルトランスフォーメーション」という言葉。

みなさんはどういう意味かご存知でしょうか?

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱していた概念で、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」。

ここで重要なのはITが生活を「便利にする」ではなくて「変化させる」という表現を使っているところなのではないかと思います。

Google AppsというソリューションはGmail、ドライブ、スプレッドシート、カレンダー、ハングアウトなどなどいくつものアプリケーションの集合ですが、それらを導入することでツールが変わるだけではなく、コミュニケーションやコラボレーションが変わり、意識が変わり、それにより『働く』が変わる、といったことが強調されていたように思います。

働く現場へのIT導入も、単なる既存ツールのリプレイスと捉えるのか、イノベーションを後押しする何かとして捉えるのか、この違いが大きな差を生み出していくものと感じます。

モバイルファーストからAIファーストへ

基調講演のGoogle Inc. エンジニアリング担当 バイスプレジデントのプラバッカー ラガバン氏の話で、これまでGoogle Appsが起こしてきたデジタルトランスフォーメーション、その引き金となった要素についてのお話がありました。

これまでで3つあるとのことだったのですが、皆さんは何だかわかりますか?

一つ目はクラウド

Gmailユーザーは今や10億人以上が利用して、200万社以上がビジネス利用しており、その信頼性や可用性を見る限りは既に電力などのインフラと同じような役割を果たしていると言ってもよい状態になっています。

二つ目はリアルタイム

スプレッドシートは同時に200人が共同編集できるということでしたが、報告によるとGoogle Appsに切り替えるとチームの生産性が20%以上向上するとのこと。

これはMicrosoft Officeでは残念ながら実現することは難しいです。

三つめはモバイル

既に10億台以上のスマートフォンでGoogleドライブアプリが活用されているそうですが、これによりいつでも仕事に必要なコンテンツにアクセスできるようになりました。

本日発表された「新しいGoogleサイト」はドラッグ&ドロップでエンタープライズ向けサイトを作れるにも拘わらずレスポンシブ対応になった

ということで、モバイルファーストの完成を垣間見た感じです。

そして、今後です。

Google社のCEOスンダ―・ピチャイ氏のコメントにある通りですが

「モバイルファーストからAIファーストへ。」

Googleは次に来るのはAIと言っています。

先日の記事でも書きましたが

なぜGoogle Apps for Workを使うべきか?というか、Googleはやっぱりすごすぎる
Google Apps/App Engine合同セミナーに参加してきました。そこでGoogle Apps for Workを使う理由、セキュリティについて、AIによる最新機能動向などを聴いてきました。

Google AppsのアチコチでAIが活躍し始めていますし、本日の発表の目玉である「Google Springboard」がそれを物語っています。

これはまだ序の口でGoogle Appsの様々なところで採用されていくものと強く予想されます。

動画の活用シーンの増加

基調講演でラーメン店「一風堂」 を世界で展開する株式会社力の源カンパニー代表取締役社長の清宮氏がお話されていました。

今や世界13ヵ国、毎日60,000人以上が来店をするというグローバル展開をされているのですが、当然ながら時差、言語、食材、宗教、文化、考え方など拠点間では様々なコミュニケーションの課題があるわけです。

それを取り除く障壁として、動画を使われているとのこと。

例えば

  • 会長のスピーチ
  • ラーメンの作り方

などを動画で撮影して翻訳字幕をつけてGoogleドライブにアップロード。それをマニュアルや共有コンテンツとして活用すると。

動画の表現力はテキストや言葉よりもはるかに高いものがあります。

よくテレビ番組で海外の変な日本食を作っている料理人を教育する、みたいな番組がありましたが、動画でちゃんとレクチャーしておけばそんなことは起こりづらいわけです。

一風堂さんが企業理念として掲げている「変わらないために変わり続ける」。

味や伝統などの大事なことを変えないために、Google Appsを使うという変化を受け入れている、という話です。

GoogleとしてはYouTubeという巨大なサービスを運用している実績があります。

他のサービスでは250GBを超えるような超大容量の動画は簡単に再生できない、というお話もありました。

その強みを活かしてエンタープライズ向けでも積極的にサービス拡充、提案をしてくれるものと期待できるのではないでしょうか。

まとめ

以上「Google Atmosphere TOKYO 2016」1日目の基調講演からのレポートでした。

仕事効率化オタクの私としては今、そして今後の『働く』を考える上で重要なポイント

  • デジタルトランスフォーメーション
  • AIファースト
  • 動画の活用

の3つと見ました。

ぜひ、皆さまもこのあたりも踏まえて「IT×働き方」について、現在のそして予想し得る未来の職場と見比べて頂くと良いかと思います。

さて、本イベントですがまだお伝えすべき内容がいくつかありますので、追ってレポートができればと思います。

どうぞお楽しみに!


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